ゆきみねこ通信

宇都宮競馬に７歳になる小さな牝馬がいます。

その名も、ブンブクマーチャン。

（父・コタシャーン、母・ブンブクメロディ、母の父・カツラギエース）

逆境から這い上がった『努力の女』として、
「宇都宮競馬場事務所内　ブンブクマーチャン様」と宛名書きされた手紙が
所属厩舎に届くなど、『存在感は高知競馬のハルウララ以上』と人気も急上昇中！

ブンブクマーチャンは中央競馬で９戦して未勝利。

３歳秋に足利市の厩舎に転入し、最下級のＣ５クラスから再出発しました。

この馬のいいところは「じょうぶであること」。

ケガをせずに走り続け、一度も降級することなく、
今年夏、通算１０４戦を経て、最上級Ａ１（オープン）にまで上り詰めました。

現在、戦績は１０８戦１７勝。

宇都宮では、６着以下が４回続くと級が下がるルールがあるので、
「降級なし」というのはなかなか難しいのです。

「派手な連勝はないものの、コツコツ頑張るこんな馬はめったにいません。」

そう語るのは、
宇都宮競馬を応援する月刊情報誌『Ｕ駿』製作スタッフの一人、Ｋさん。

インターネット上で知り合った７人が、
情報誌を競馬場で無料配布し始めたのは今年の４月のこと。

データ収集、関係者の取材は容易なことではありませんが、
「地方競馬を何とか盛り上げたい。」という切実な思いが活動を支えています。

県競馬委員会は赤字の宇都宮競馬を本年度で廃止する提言をまとめたばかり。

小さな身体で元気に頑張り続け、
最下級からオープンにまで上り詰めたブンブクマーチャンは
今や宇都宮のアイドルホース♪

救世主になれるかどうか、『彼女』に賭けてみる手はありそうです。





地元紙・下野新聞の雷鳴抄とＵ駿Voi.5からの情報を織り交ぜてアップしました。