2010/04/11(日)21:21
「海辺のカフカ」村上春樹
一時期友達に勧められてm○xiの農作物を育てるゲームにはまったりしたけれど、あっという間に時間が経ってしまう割には何も残らないということにある時気付いて、それ以来なるべくパソコンに向かう時間は少なくして、本を読むようにしています。
最近読んでよかったのが、村上春樹の「海辺のカフカ」。
(といっても、まだ上下巻のうちの上巻しか読んでないですが・・・)
村上春樹は10代後半~20代前半に好きでよく読んでましたが、最近はご無沙汰。
でも久しぶりに読んでみたら、やっぱりよかった
感銘を受けた部分。
「差別されるのがどういうことなのか、それがどれくらい深く人を傷つけるのか、それは差別された人間にしかわからない。(~省略~)ただね、僕がそれよりも更にうんざりさせられるのは、想像力を欠いた人々だ。(~省略~)その想像力の欠如した部分を、うつろな部分を、無感覚な藁くずで埋めて塞いでいるくせに、自分ではそのことに気づかないで表を歩きまわっている人間だ。そしてその無感覚さを、空疎な言葉を並べて、他人に無理におしつけようとする人間だ。」
最近、というか、会社を退職して札幌へ来てから約4年間に出会った数人の人々の発言についてちょうど同じようなことを考えていた。
自ら経験がないことを自分に置き換えて考えるのはとても難しい。
でも、そうしてみる努力をしないよりはした方がいいのではないか。
自分も気がつかないところで人を傷つけているかもしれない。
そうならないように気をつけないと。
海辺のカフカ(上)