おかちの気持ち

2004/09/18(土)12:02

会話のパターン

昨日は公民館講座の日だった。 住んでいる町が主催している、生涯学習講座。 自分はこんな講座ができます、と名乗りを上げ、受講希望者が10人以上いれば開講できる。参加費は一人1回300円+実費。印刷は町でできるものの、全くの無償だ。 率直なところ、おかちはこの場を、ワークショップの研究の場にさせてもらっている。このことを伝えるのに、こんな仕掛けをするとどうかな。うーん、ちょっと違う形で盛り上がっちゃうから、今度はこれでどうだ!!みたいな感じだ。 昨日は、自分の会話パターンを知る、というテーマでワークショップをやった。 「会話力のある人ってどんな人?」というテーマで、全くフリーにディスカッションしてもらった後、自分の参加の仕方をみんなで振り返る。        発言の絶対量は多いか少ないか    場のリーダーシップをとるか、とられるか    人と違う考えをさらりと言えるか、言えないか    沈黙に耐えられるか、耐えられないか    テーマを意識して話せるか、流れていってしまうか    人の話を聞けるか、自分が取り上げてしまうか などなど・・・。 短い時間でも、けっこうそれぞれの特徴というのは出るので、自分の事も、また他の人の特徴も改めて振り返ると、なかなか面白かった。 そのあと、アサーションの話を少しして、今度はアサーティブに参加するために自分の苦手なテーマをひとつ選んで、ディスカッションの中で1度はそれを実践してみる、というワークをやった。 テーマは、「このメンバーの特技や個性を生かして、町の文化祭に模擬店を出すなら何がいいか。」ということ。 それぞれの課題は、 すぐ人に合わせてしまうAさんは、「私は○○さんとちがってこう思う。」という発言を1度はする。 控えめで何でも謙遜してしまうBさんは、「自分の得意なことを、私はこれが得意、と謙遜しないで言う。 すぐ人をよいしょしたり励ましてしまうCさんは、「あなたはそうなんだ。そんなこともあるんだね。」で終わりにする。 人をほめるのに照れちゃうDさんは、「あなたのそういう考え、そういうところはいいね。好きだな。」とはっきり言ってみる。 などなど。 その人が何の課題をもらったのかは他の人は知らない。おかちが知っていて、今宿題をやったな、と思ったら話をちょっととめて、その人の課題を公表してもらって、みんなでどうだったか、もうちょっとこうの方が自然・・・とか言い合う。 これはなかなかおもしろかった。 一番傑作だったのは、周りにあわせることが多いEさん。 「用事があって今日の話し合いに最後まで参加できないことをはっきり伝える。」という課題だったのだが、話もだいぶ盛り上がった後半に、ちょっと静かになったすきに、突然「私、今日、ちょっと夫もお昼の支度をしなくちゃいけないもんで、これで帰ります!」ときた。 もう、課題が見え見えでみんなで大爆笑。 こういうことって、できるだけ早く、話が始まる時に言っておくといいよね。自分も話に参加したいという意志を伝えておけば、時間までに大事なところを話してほしい、と言ってもいやな感じはしないし、時間が来たらあいさつしないで抜けるけどよろしく、と言っておけば、自分も帰りやすいよね・・・。と話しました。 とても素敵だったのは、いつも謙遜の人であるBさん。 がんばって、「私は料理なら1品くらいできるから、何かお惣菜を出すお店なんかどうかしら。」と言ったのだけれど、やっぱりもっとアピールしてもいいよね。とみんなで言ったら、「まあね、そんな立派なものは作らないんだけど、家庭料理は家族から『飲み屋でもやったら』と言われる事もよくあるもんでね、けっこうおいしいと思うし、好きなんだよね。」って。控えめなBさんが言うと、それはそれは可愛らしくて(70歳の人なのですが)、あの人が言うならかなりおいしんだ、という気持ちになるね、とみんなが言いました。 いろんな年代の人がいるけれど、それぞれの味があり、それを改めてみんなで振り返ってみるのはなかなか楽しく、理屈で考えるのと違って、生身の人間が言葉にしたときに伝わるものって、「なるほどなあ」と思うことも多くて、おかちもすごく勉強になりました。    

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