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車とぶつかって昨日1日入院した娘が、昼過ぎに家に帰った。
昨日、隣の市の吹奏楽フェスティバルに娘の高校も参加するということで、朝出かけていった娘が、5分もたたないうちに携帯から電話をかけてきた。「また、忘れ物かなあ。」と思ったら、泣き声で「車にぶつかっちゃった・・・」!!! 「どこにいるの?」聞くと家から100メートル足らずの小さな交差点。 すぐに走っていくと、道端に軽自動車が止まっていて、筋向いに娘が座り込んでいた。おでこから血が一筋ながれていて、あちこち擦り傷があって血がにじんだりしているものの、意識は普通で大きな外傷はないようだ。ただショックだったのだろう、顔から血の気が引いていて、気持ち悪いという。 車のおじさんが、救急車と警察に連絡をしてくれたというので、事故の経過はそちらにまかせ、とにかく娘を安心させて無事に病院に連れて行こう、と思った。 救急車が来るまで、私の膝を枕にして、道路に横たわる娘の背中をさする。 救急車が来ると、頭を打っているということで、けっこう大掛かりに台に体と 首を固定して、担架に載せる。後の処理は夫に任せて、私は一緒に初めての救急車に乗り込む。 救急隊の人は何をするのにも必ず娘に説明してからていねいにしてくれる。 救急車の中で応急手当をすることも特になく、受けいれ病院を問い合せる。 私は顔の見えるところに座れないので、娘の手をそーっと握ると、ぎゅっと握ってきた。こわいんだな、と思ったから、「びっくりしたねえ。大丈夫だよ。」と言いながら、ずーっと娘の手の甲をさすり続けた。何だか娘がとても小さくなったような気がした。 病院に着いてCT・レントゲン・血液検査をして、説明を受ける。 検査の結果は特に問題ないということで、おでこの傷だけ5針縫ってもらった。 事故の状況は、道路を渡ろうとした娘の自転車に、左から直進してきた車がぶつかって、娘は5メートルほど飛ばされて畑に落ちたらしい。 自転車はペダルのクランクが中に入り込んでペダルがまわらない。 畑に落ちたのが、不幸中の幸いだったようで、「5メートルもとばされてよくこの程度ですんだ。」とお医者さんにも看護婦さんにも言われていた。 一応左右確認はして、車が来ているのもわかっていたが、まだ大丈夫だと思っていた、と娘。 先方の運転手は「急に自転車が出てきて・・・」とは言っていたが、基本的にはあちらの保険で対応する姿勢でいてくれた。 頭を打っているし、連休でもあるので、今日一日入院して、明日もう一度CTをとって問題なければ退院した方がいい、とお医者さんが言うので、初めての入院となった。検査が済んだら本人も安心したのか、顔に血の気が戻ってきて、私も安心した。 入院の手続きをとって、病室へ。 一度入院してみたいと言っていた娘だが、やっぱり本当になると、ちょっとシュンとしている。 夕飯まで一緒にいて、家に帰る。 家に帰って、自転車から放り出された娘の荷物を片付ける。 病院について娘が最初に言ったのは、「クラ(クラリネット)、大丈夫かなあ。」だった。そのクラは、布のケースがすこし裂けただけで、中のハードケースも、もちろんクラも無傷だった。 泥がついたかばんをふいて、中のものを見ると、お弁当が入っていた。 「月曜日と休みの日は自分でつくる。」と言って、ずーっと文句を言うこともなく、続けてきた。今日も自分でつくったお弁当、昨日の残り物をつめこんであるけれど、ずいぶん手馴れてきたお弁当が、振り回されてグチャグチャしているのをあけた時、急に感情がこみ上げてきた。 悔しい・いじらしい・切ない・ほっとした・・・・。 これがもし、雨の日だったら、私は「雨の日は合羽を着ていけ!」と吼えた事を、ものすごく後悔しなくてはならなかったかもしれない。 とにかく、この程度ですんで本当によかった。 今日はやっぱり首が痛いとは言っているものの、CTの結果は問題なく、無事退院。たった一日なのに、「やっぱり家はいいなあ」と言って、爆睡していた。 しばらくは部活もお休みして、じっくりなおそうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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