雪月花

2009/08/03(月)22:43

夢を吹き込む

こんな夢を見た。(40)

起き抜けにはいつも夢の切れ端が頭の中にある。 覚醒しはじめたときに掴んでいた夢の内容を、 眠っていたときの記憶まで遡って辻褄を把握する。 そしてそれを、今までは携帯やノートにメモしていた。 でもこのごろでは書くのではなく、吹き込むことにしている。 携帯電話には、音声を録音できる便利な機能がついているからだ。 いっときの私は、夢の中で海に面した町に住んでいた。 それがどうやら、最近になって引越をしたようである。 一時期暮らしていた町から、知人に会いに電車に乗って、 寂れた中規模な都市に出かけたことがあった。 今、夢の中で私が暮らしているのはそちらの町である。 線路に面した古いマンションの5階だかに住んでいる。 この町も、前の町と同様、曇りの日ばかりである。 わりかし大きな窓から見える線路は茶色く錆びている。

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