雪月花

2010/07/06(火)01:21

ここでだけは

ここでだけはいましばらく、 感傷的で、感情的で、悲観的で、 大いなる自意識に振り回されていて、 大げさで、くさくて、青くて、 煮え切らなくて、言葉に縋っている、 しょんべんくさい女子中学生の、 2年後には目も当てられなくなるような 徒然詩集みたいに振る舞っていてもよしとする。 どうころんでもファンシーにならない自分であることだけが救い。 ここはミクシでもツイッターでもない。 顔も名前も無く、ただただひとつの、 吐出口、脱出口として。 なぐさめと、やぶさめとは、 そういえば響きがよく似ているけれど それ以上のことはとりたてて無い、とか 付け爪もエクステンションも付けまつげも、 自然に伸びるものであるからこそ長さ短さの持つ意味がある、 といった体の部位を人工的に付け外しするようなものには どうしても馴染めないんだよなあ、とか 初めて会う人の半分くらいはまず、 私の肌が白いことか髪の長いことかを話題にしようとするけど 正直、そのやりとりは飽きているし ここがぎりぎり安穏な日本で良かったねと 最近では意地悪にも思ってしまいそうになるよな、とか そんなようなことを考えては 真剣な思考に陥らずに眠りに移行できるようにと 実はがんがんに意識してしまっている、とか。 やくたいもない。 誰かのためにめっきの賢さを振りかざさなくてもいいし 誰かのためにつぎはぎの愛嬌を取り繕わなくてもいい。 ただそれだけの場所で。 口だけは外に大きく開いた、 奥に長い鍾乳洞みたいな場所のどこかで。

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