崖っぷちだよ、副業は（１）

カルボの本職はぐうたら主婦だが、副職はマンションオーナーであ～る。 韓国は日本のように家賃制ではないので、部屋自体の値上がりが儲けだ。 ３年前に目をつけた場所に建った高層マンション。 やっと少し芽が出てきた今日この頃。 いままではこんなに苦労しなかったが、今回はでしゃばりな不動産にまかせてしまい とてつもなく修羅場になっている。 不動産つうのは、仲介なのだから、そもそもどっちかの肩もっちゃいかんのだよ。 けど、この不動産は、口達者な青年がべらべらしゃべって、超スーパーすばやく 自分の仲介の手数料が高い借り手側を有利に話をもっていってしまった。 つまり、２対１で、カルボが劣勢ってわけです。はい。 普通はね、契約期間内のチョンセの引継ぎって、新しい入居者がいてはじめてやること。 そんなの言わなくても常識中の常識。 なのに、入居する人もいないのに、今の住人を次の部屋に案内した不動産。 住人は契約期間満了までいたかったらしいけど、 口達者な青年は、 「そんな悠長なこと言ってたら、このマンションの物件が無くなるかもしれないし、 来年はもっとチョンセが高くなりますよ！」 ってな話をし、引き抜きに成功。 次の入居者も決まらぬのに、出てくのは２０日後。 カルボにとっては、なんつう理不尽な条件。 一方、わたしの方。 次に貸すときは２倍のチョンセがもらえるとかなんとか、 そんな話に踊らされたのであ～る。←情けね～。 韓国のマンションオーナーは、契約満期には、部屋に破損が無いか、きちんとチェックしてから （破損があっても、最初からそうだった！と言い切られるけど・涙） 鍵とオートロックの暗証番号を教えてもらって、チョンセ（保証金）をお返しする。 で、仲介で領収書をもらって、仲介料を渡すのが基本中の基本。 なのに、この青年は、 「引越し前に借り手の通帳に入金しろ」だとか、 日にちばかりか、時間までも出てく人が優先に指定してきた。 もうどうなってんの？？？ と、思ってるとき、住人の親が直接わたしに電話してきた。 「うちの子は大人しい子で物を壊すことはありません！」 最初、その意味がわからなくて、”破損チェックしないでよいの意味”だと気がついて 韓国アジュンマらしくて笑ってしまった。 しかし、そういう問題じゃないだろうよ？ お次は、 「前日に返金してもらいたいのですが、１日泊まって娘の引越しを見届けてから 夕方６時のバスで大田まで帰らないと行けないので・・・」 はい、はい。そういう話ならばこっちも言いますよ。 「わたしは２歳と７歳の子の学校が終わって、すぐ高速バスに乗っていこうと思ってるんです。 こっちは天安ですＹＯ！」 わたしが、 「今回は契約違反ですので仲介料はそちらで負担してくださるといいのですが？」 と常識中の常識な話をしたら、 「３ヶ月早く出て行ったと思ってくれませんか？」 はい？？？ つ～ま～りぃ～、仲介料は出す気ないってことですね？ 「それだったら、契約満期まで住んでくださいＮＥ！」 って、言ったら 「すでに下の階の仮契約して手付金１０％払ったのに～～！」 って、オロオロするアジュンマ。 蓋を開ければ、不動産の口車に２人とも踊らされたわけだ。 わたしは、「アジュンマの情け」ってやつで、ありえない条件だけど１００歩譲って、 ■他の不動産に変えること。（もうこんな不信感バリバリな不動産なんてイヤ！） ■仲介料の負担。（契約違反では当然のこと！） この２つの条件をだした。 だけど、だけど、だけど！ 「仲介料はやっぱり出せ無いわ・・・」 って、アジュンマ・・・。 一方、不動産の言い分。 「奥様がすべて承諾したでしょ！」 って、あなた。してない、してない！ 条件をすべて小出しにして、どんどん泥沼にはめていったくせによく言うＹＯ！ 「チョンセはマンションを担保にしたら銀行から６０％借りられますよ！」 はぁ？契約終了前に出てく人にどうして融資してもらってまで返す必要が？ つうか、こっちは世界一借金が嫌いな女なの！ 「じゃ、空室にした期間、自分が管理費を出せばいいんでしょ！？」 そういう問題じゃないです。 そもそも、あなたが強引に進めた話に問題があるの！ 「こんなんだったら、仕事してる意味ないね！」 と、逆ギレ。 韓国では、逆ギレしたら勝ちなんですＫＡ？ もうイヤ・・・。 「お金、お金って、もう言わないで！信頼しながらお互い気分よく仕事したかったのに！」 と、言い返した。 ああ、また１０歳年を食っちゃったよ。。。 自称・７０歳のカルボ。。。 そして、力尽きた・・・。 「今後の交渉は旦那に回してください」 と言って切った。 韓国人の旦那からすれば、 「わざわざ不利益なことを、どうしてするんだ？？？」 と、言う。 本当だ。どうなってんだ？今回は、きつねにつままれた気分。 なんかよくわからないけど、自己中な２人に翻弄されてしまったらしい。 どうすれば丸く納まるか、すごくすご～く頭を悩ませていると、 わたしが見た中でも韓国でトップクラスの自己中な旦那が、 「そんなこと気にするな！法的には契約書に違反する奴が負けるんだ！ 裁判でもなんでもやってみろ！って言ってやった。 今頃あっちが焦ってるぞ！フフフ・・・。」 やっぱり、こういう図太い神経の人じゃないと、 韓国では生き残れないのかもしれない。 ーーつづくーー