|
カテゴリ:本
突然ちょんまげがなくなって短髪になった明治。 人々は洋装をまとい、アーク灯が輝き、鉄道馬車が通る新しき世。 しかし、江戸のなれの果ての煉瓦街には、 今も怪しい、江戸の頃に聞いた人の顔をした不可思議な妖(あやかし)たちがいるに違いないのです。 モダンな銀座煉瓦街の中に建つ、木造掘っ建て小屋のようなおんぼろ巡査派出所で、 今日も原田や滝は、人ならぬ者たちのあれやこれやの事件に巻き込まれます。 廃仏毀釈で捨てられた仏、その仏の祟りにまつわる六つの物語。 今回も「人ならぬ者」達がいつもの牛鍋屋に集まっては大活躍。 相変わらずみんな登場人物は謎が多いのですが、 前作から引き続き登場しているメンバーはもう不動のタッグといいますか、 みな助け合って摩訶不思議な事件を解決していきます。 江戸から明治って、 本当に激動の時代だったのだなぁと・・・数十年で国中が何もかも変わってしまえるわけもなくて、 新しいものに惑わされて、悪事を働くのはもっぱら生きている人間で、 妖たちよりも、実は生きている人間が一番恐ろしい・・・ そそ、世の中で一番怖いのは人間、ですわね。 明治・金色キタン [ 畠中恵 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
March 18, 2018 10:19:35 PM
コメント(0) | コメントを書く
[本] カテゴリの最新記事
|