子供のカウンセリング　～メンタル・ケア～

先日、妹に、子供のカウンセリングを頼まれて、 甥っ子に話したことを、書いときます。 「勉強しろ。」と、あまりガミガミ言われて、 少しナーバスになっているとのことでした。 「勉強、勉強。」と言われる中で、テストの成績が 良くなかったりすると、 「勉強なんて、しても意味ない。」とか、 「勉強は嫌いだ、したくない。」っていうふうに なってしまいがちです。 内心は、（甘えるな、バカヤロー。） と、言ってやりたかったのですが、 一応、人の子ですから、慎重に優しく話をしました。 「まあ、あれだ・・。　本当に勉強が嫌いなら、 無理してやる必要はない、と俺も思うよ・・。 ただ、君は、2つだけ、 錯覚を起こしてるみたいだから、 それだけ、言っておくな・・。」 「1つは、誰も、君に、勉強しろ なんて言っていない、ということ・・。 もう1つは、勉強なんて、 しない方が苦しくて、した方が楽だってことだ・・。」 「本気で君に、勉強してほしいなんて思ってる人は、 じつは、どこにもいないんだぜ・・。 学校の先生は・・、仕事で言ってるだけだ・・。 先生という仕事をやめたら、君に勉強しろなんて、 もう言いやしない・・。 君の友だちは・・、勉強しろとは言わないだろ・・。 逆に、勉強してほしくないと、 思ってたりするんじゃないか・・。 まあ、地球上には、たくさんの人間がいるが・・、 その中の誰が、君が勉強することを願ってる？ 誰も、君のことなんか知らないし、 君が大学へ行こうとどうしようと、どうでもいい・・。 世界で、たった2人だけだ・・。 心から、君に勉強してほしいと思っているのは・・。 君の、父さんと母さんさ・・。 いつも、君を気にかけ、君の勉強を心配しているのは、 君の両親だけだ・・。 他の人間は、誰もそんなこと、気にしちゃいない・・。」 「だのに、なぜ、君は、周りからたくさん、 勉強しろと言われてる気がするのか・・。 それはね・・、その声の多くは・・、 君自身の声なんだよ・・。 君は、ほんとは、勉強しなきゃいけないってことを よくわかってる・・。 大学なんて、行かないより、行った方が楽だもんな・・。 心配するな、俺もついてる・・。 まあ、苦しいのは、仕方ないさ・・。 君1人じゃない、日本全国の高校3年生は、 苦しむんだから・・。 予防注射みたいなものさ、お決まりの行事だ・・。 失敗したっていいじゃないか・・。 失敗しても、誰も迷惑に思わない・・。 むしろ、他人は喜ぶんじゃないか・・。 親が悲しむ・・？ ばかやろ、親のことを思うなら、 はなから勉強しろ・・。 失敗するのは、いいことだよ・・。 一番いけないのは・・、後悔するのは、 失敗したか成功したか、わからないってことだ・・。 まあ、俺も、人生失敗の連続だったし、 大きく負け越してるけどな・・ww。 いいか、とにかく、死ぬ気で勉強しろ・・。 そして、もしまた、へこんだら、俺の所へ来い・・。 パワーを注入してやる・・。 いいな、今日からやれ・・。」 何とか、甥っ子は元気になりました。 子供の、特に受験生の、 メンタル・ケアって大変ですよね。