悠久の唄 ~うたの聴けるブログ~

2022/11/10(木)20:09

ゆうとののヴォーカル教室 1 [一瞬で歌が上手くなる方法]

ゆうとののヴォーカル教室(4)

(※この記事は2013年3月に「ニコニコ」の「ブロマガ」で連載したものです。「ブロマガ」が消滅してしまったので、こちらに残しておきます。)  ニコ生をご覧の皆さんに、歌の上手くなる方法を伝授いたしまする。これを読んでいただければ、誰でも一瞬で、歌が上手く歌えるようになりますと思いまする。 まず、結論を先に言うと、​「自分の歌声を録音して聴くこと!!」これに尽きまする。​ それでは、参ります。 ​歌(歌うこと)には、7つの要素があります。​それを知ってくださいませ。    1. 音程   2. 声量   3. 声質   4. 声域   5. 発声法   6. リズム感   7. 表情 じゃあ、各要素を詳しく説明しますね。  1. 音程 まあ、これが全てと言っても過言ではありません。音程がしっかりしていれば、他の要素は好みの問題でもあるので、誰にも文句は言わせない、というのはアリです。逆に、どんなに声量があって声が綺麗でも、音程があまいと、話になりません。 自分の歌を録音して聴いてみてください。音程のあまい箇所はありませんか? ​自分の声というのは、耳の外から聴こえますが、実は、耳の内側からも聴こえています。​録音された自分の声は、内側から聴こえてた部分がありませんので、思ってた自分の声とは違うように感じます。また、歌ってる時には、外からの声と内側からの声とで、ユニゾンの効果が生まれますので、声が綺麗に聴こえると同時に、音程にわずかな幅が出ます。これが、音程があまくなる最大の理由です。 ​ですから、外に出ている自分の声だけを聴いて歌うことが重要です。​これは、訓練によって、誰でもできるようになります。​​スピーカーから出ている自分の声を聴く​、ということを意識しましょう。​ ライブ・コンサートでは、ステージの上にモニターアンプというものが置いてあります。ヴォーカリストは、そのアンプから出ている伴奏と自分の声を聴きながら、歌っているのです。もし、モニターアンプが故障したら、プロの歌手でも上手く歌うことはできません。 スタジオ・レコーディングの時は、ヘッドホンから聴こえる自信の声に集中して、プロは歌っています。 楽曲において、歌声も楽器の一つだと考えることができます。ギターやピアノ、ストリングスの伴奏の上に、歌声を乗せて行く、歌声という楽器を演奏する、という気持ちで歌いましょう。 さて、音程がぶれない特効薬をお教えします。 ​実は、​音程がぶれやすいのは、メロディの中の長い音​です。​タタタといった短い音は、ぶれにくいと言うか、聴き手に気づかれにくいのです。ですから、長い音を歌う時に、音程のぶれに注意します。 メロディ(旋律)の中の、小さな、ひとまとまりを、フレーズと言います。長さで言うと、2小節くらいです。​フレーズの最後の音、終わりの音は、長い音であることが多いです。​ というわけで、フレーズの終わり、フレーズの最後の音だけ、音程に気をつけて歌う、ようにするだけで、一気に歌は上手くなります。「歌うまいね。」と、人に言われるようになります。​歌のうまさは、フレーズの終わりに、現われるのです。​ フレーズの終わりでは、ブレス(息)が苦しくなることがあります。そのために音程がぶれないよう、しっかり腹筋を使って、息を吐ききって、音程を維持します。 フレーズの終わりが低い音になる場合も、よく音程がぶれます。気をつけましょう。 フレーズの最後の音の長さを、素人はよく、いい加減に歌ってしまいます。終わるときの音の長さについても、何拍で切るのか、しっかり決めて歌いましょう。 特効薬を、もう一つ。 ​正しい音程をキープするために、視覚を利用すると効果的です。​右手にマイクを持って歌うとき、左手を軽く開いて、首の高さぐらいに上げます。全音符で「ハアーー」と歌います。そのとき、左手で音をつかむ感じで、そして音をキープするために左手を止めます。ちょっと文字では伝わりにくいですが、要は、音程をキープするために、左手の動きを使うと言うことです。 なんと、これは、意外に効果的です。実は、プロもよくやっています。 ついでに、コーラスの発声法を、ぜひ覚えてください。全音符で「ハアーーー」と歌います。このとき、声の音量を感覚で表すと、パッと出て、すぐに音量を下げ、そしてゆるやかに音量を上げて行きます。音量の変化を数値で表すと、Max10として、7 → 5 → 6 → 7 → 8 → 8 という感じになります。 左手を見て、ぶれないよう、しっかり音程をキープします。音量を変化させても、音程は変わらないよう、しっかり練習してください。 歌は、車の運転と同じです。​毎日歌っていれば、誰でも歌は上手くなります。​ただ、哀しいことを一つ述べますが、歌は、自分の音感以上には、上手くなりません。音感とは、音程の違いを聴き分ける感覚のことです。 しかし、素人の我々でも、毎日音楽を聴いていれば、この音感は、少しずつ良くなります。たくさん、音楽を聴きましょうね。できれば、音程を意識しながら。  次は、2. 声量、です。続きまする。 

続きを読む

総合記事ランキング

もっと見る