秋
この時期が、また来たなぁ~~って最近思う。台風が来るたびに思い出す事があるから。それは 某スポーツの世界大会の通訳ボランティアをしていた時の事。ちょうど今ぐらいの季節だった。大会開催期間中に2回台風が来た。一回目の台風の時。すぐに日本人ボランティアの間に通達が流れた。「今日中に外に出してあるスポーツ用具を施設の倉庫に片付けるように!」そのスポーツは外で行われる競技でほとんどの強豪国は“命の次に大事なスポーツ用具”を国からコンテナで運んでいた。台風が来て、それに傷をつけてしまっては大変だ!私はすぐに自分の担当しているラトビアのマネージャーに伝えに行った。「台風が・・・」「んん??? タイフウって何?」「えっとぉ~~。ハリケーン!」「・・・・???」「じゃぁ・・・・・モンスーン!!」「えっ??」ど、ど、どうしよう~~~。 「台風」ってロシア語知らないし・・しかも、そばにいるリトアニア専属のお医者さんも、ラトビアのマネージャーさんも「ねェ? 一体何が来るの~~~!?」と目を輝かせている。あのぅ、楽しみにするようなものが来るわけじゃないんですけどぉ~仕方なく私はその場に立ち上がって 自分の両手を思いっきりぐるんぐるんと振り回して言った。「風がすごく強くて こんなになるの!」それから 両手をばたばたと横に振って「窓がこんなになって・・・」今度は両手を上下に振って「海の水も川の水もこんなになって・・・・」手を腰に当てた。「もしかしたら 街にも水があふれてここ(腰)まで来るよ!」脅かしすぎ?(笑)ようやく理解してくれたマネージャーは慌てて用具を片付けに走った。(実際はそんなにひどい台風じゃなかったんだけど・・・)その後聞いたうわさでは・・・・。私の言葉をチラッと聞いたのか、誰からか聞いたのか知らないけど水中メガネと水着を用意して「いつになったら水が街を襲うんだ?」とホテルのロビーで待ち続けた人がいたらしい