第5話 寄り添うというあり方● なぜ肥料を使わないのですか?肥料を使わない、雑草を抜かないというのは 誤解されやすいのですが 土地が痩せていて、草も育たない畑の場合 少しだけ米ぬかや油かすなどの 肥料を使うこともあります。 また草の勢いが強すぎる時 野菜が隠されてしまわないように 草を少しだけ刈るなどの、手助けをします。 でも、それは必要最小限の手助けをするだけ。 過干渉にならないように注意深く行います。 それは、モッテッソーリなどの教育や コーチングなどにも通ずるあり方です。 ● 複雑で精妙な自然に向き合うとき でも、なぜ自然農では積極的に 肥料を入れることを良しとしないのでしょう? それはやがてそれが「依存」となるだけでなく 一見良かれと思ってやった行為が 複雑で精妙につながりある畑に対して どのような結果をもたらすか その予測はとても難しいからです。 「肥料」を「栄養」とおきかえると わかりやすいかもしれません。 栄養過多になった身体は メタボや糖尿病などの病気になりやすく 薬なしではいられない身体になります。 畑でもそれは同じこと。 肥料が多すぎると病気や虫が発生しやすく 農薬なしではいられない畑になります。 ● 「寄り添う」というあり方 放任でもない 全てを管理するのでもない関わり方。 その成長を注意深く見守り、声を聴き 必要な時には過剰にならないよう手助けする。 そんな「寄り添う」というありかたこそ 自然農の畑との関わり方なのです。 (第6話へ続く) 第1話 → 自然農との出会い 第2話 → やってはみたものの・・・ 第3話 → これでいくんだ! 第4話 → 居心地のいいカフェのように 第5話 → 寄り添うというあり方 第6話 → 耳を澄ませ・対話する 第7話 → 生命は 公式HP Body curiosity |