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亡くなられた立花隆さんの本にはたくさんの影響を受けた。
ライオンキングには「この世界を理解したい!」とシンバが高らかに歌いあげるシーンがあるけど、そんな渇望はきっと誰の中にもあるのだと思う。彼はそれをとことん突き進んだ人。 ほとんどの本は図書館で借りたり、古本屋に売っちゃったけど、「脳を鍛える」という本は、あまりにもボロボロになるまで読み返したので、古本屋にも売れずに手元に残っている。 96年に行われた東大駒場の講座を元にした本で、理系文系の境界を縦横無尽に飛び越える内容に、当時とても刺激を受けた。 ![]() 2009年12月31日再読と書かれた読書ノートには、こんなことを書き留めている ~人類の共有する知の全体は拡大しており、分業体制でそれを支えているけど、やがて守備範囲が拡大し細分化せざるを得ない。細分化していく知に対して、そのカウンタバランスを取るように知の総合化を図らねば知は解体する~ 例えばカラダの世界でも、当時よりも知るべき総量は指数関数的に増え続け、どんなスピードで学んでも一人の人間が全てを理解できるまでには至らないというのが現状だろう。 その細分化の中で、SNSの特性でもある「興味ある情報しか目に触れない」という深いタコツボにはまり込み、分断と対立が加速するのだと思う。(もちろん自分も含めて) ・・・ カラダの世界でもそのような対立がたくさんある。 その総合化を図るにはどうすればいいのか?タコツボを俯瞰し、つなぐものは何か? その一つが ①立花さんのような広範な知に触れた人の話に耳を傾けることであり もう一つが②類推力を極めることだと思う。 そして最後に全部を理解することを放棄し ③とにかく今ある地図を片手に、現地の人に道を訊ねながら旅を進めようとすることだと思う。 僕の主催する東洋医学講座は②の戦略を、解剖学講座は③の戦略をとっています。その意味で①のような本の読書会なんか面白いかなと思っています。 ![]() ● 公式HP Body curiosity ● セラピスト・ヨガの解剖学講座 スケジュール ● 野見山文宏 プロフィール ● 無料メルマガ登録 のみ友通信 ● 著書 「感じてわかる!セラピストのための解剖生理」 ↓ 楽天ブックスリンクです ![]()
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July 22, 2021 09:12:58 AM
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