カテゴリ:経営者のための連続コラム
2020年の人口予測を見てください。大変な時代になることがわかると思います。
2010年くらいが団塊世代の最後の大量退職年で、以降、非生産人口が増加します。団塊世代が70歳~75歳以上となるピークが10年後の2020年です。 私たちはこのタイミングを見据えなければなりません。このくらいからサービス業では深刻な労働力不足に陥るでしょう。肥大化した会社やチェーンは確実に経営破綻します。 人口が増えない時代とは新規客が増えない時代です。2035年の人口予測を見てください。確実に新規客が増えないという事実が存在します。 このように将来、新規客が物理的に増えないのですから、今からお客様と長期的な関係を築くことを考える必要が出てくるのです。そのことに気付いている人が多いので、生涯顧客づくりという言葉が囁かれるようになったのです。 ずっとつきあえる店とは、流行に流されない心の絆のある店作りを意味します。多少、流行を取り入れるくらいはいいのですが、流行を軸にしてはいけません。 流行というのは需要の気運ですから、市場が成長しているときにはプラスに作用しますが、いずれは収まります。 流行という短い体験を訴求することによって生涯つきあっていただける重要な顧客を失うようなことになればマイナスです。そうであるならば、流行らせないほうがかえって良いという話になります。 つまり、人口減少で新規客が増えない時代は、今までと違って流行の商売をしないこと、「旬にならない商売」をしたほうが良いのです。 旬な存在にならない商売とはどのようなものでしょう。 まず、旬になる商材を選ばないこと。トレンドを追わずあなたの軸を作るべきです。その軸となる善の心は普遍的な価値を出します。 接客サービスもそうです。今までは新規客が増える時代ですから、印象に残るサービスが重視されました。しかし、昔ながらの定食屋のような“普通のおばちゃん”のように、ちょっと気が利く人のほうがいいのです。 これからますます若い人、つまり新しい人が減って行きます。だからこそ、生涯付き合うことができる人間関係をつくることが求められるのです。その考え方に立ちかえることが善の心の循環の原点ともいえるのです。 【送料無料】善の循環経営 [ 大久保一彦 ]より お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.07.29 11:21:42
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