テーマ:日本料理(368)
カテゴリ:大久保一彦の二つ星と三つ星の間
“飲食店のための勉強代行業”の大久保一彦の今日のお勉強のテーマは加賀の日本料理でございます。
昨年は『つる幸』でしたので、今年は『銭屋』にしてみました。 【一皿目】 春らしく白魚と菜花 【二皿目】 蛤のしんじょう椀 ちょうど五節句のひとつ上巳の訪問。この日らしい料理が出てきますね。 【三皿目】 お造り 【四品目】 ふぐの白子のフライ ピリ辛のおろしとウスターソース 【五皿目】 八寸 上巳の節句らしく、かわいらしくも華やかです。 蛍烏賊も桃色?に染まっています。 【六皿目】 のどぐろの焼き物に乾燥させた木の芽 玉子の卵黄にはトリュフの香りがつけています この同時に食べるとひとつにまとまる逸品。 皿のどこを行き来してもちゃんと口の中でまとまる仕掛けはまさに技ですね。 【七皿目】 能登牛 今日はあしらいのお勉強なのかもしれません。 【八皿目】 牡蛎とホタテの炊き込みご飯 二杯目はお出しでということで・・ 【九皿目】 チュモリヤ 確か“森のアイスクリーム”と呼ばれていた。 ここにポーションミルクくらいのオレンジジュースをかけて食べます。 オレンジジュースのほのかな酸味が加わりおもしろいほどまとまります。 昨年の『つる幸』さんがグルメ食材を贅沢に使いながら、想像を超えるまとめかたをする雅のすばらしさとするならば、全体の構成がしりとりのようにまとまった、さりげないまとまり感を感じさせるすばらしい技の料理屋と言えるのでしょうか。歳のせいか料理のわびが感じられるようになったのかなと思う素敵な夜でした。 とても素敵なお座敷でした。 以前の『壽屋』のときように、このようなお座敷で芸子さんを呼んで過ごすのも素敵ですね。 銭屋 石川県金沢市片町2-29-7 電話 076-233-3331 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2018.02.12 17:56:31
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