カテゴリ:大久保一彦の野草のワークショップ
フランス・バレームでのワークショップ2日目~山でのワーク
朝の天気は晴れてはおりますが、ちょっと怪しい天候です。 今日は一日山歩きですが、大丈夫かな・・ 山登りの最初の登りがきつくて、その上雷雨の気配があります。 20分くらい歩きますとフランソワ所有の土地と、国の所有する森のエリアとの境目に来ました。 さらに上に進みますと、標高1300メーターの地点となり、高山植物でサボテンのような多肉植物が生息しています。 そこにラベンダーも生えています。 タイムも群生していて、いろいろなタイムがあります。 タイムは品種というより、生えているところで違う香りを放つのが特徴で、このエリアのタイムもレモンのような爽やかな香りのものや、タイムらしいきつい香りのものもあります。 さて、こちらは何でしょう。 紫色の小さな花が岩場に咲いているが、フランソワ曰く、これはレタスの原種とのことです。 葉が細いためにとてもレタスには見えません。 しかし、食べますとレタスらしい味がします。 このレタスを時間をかけて品種改良して肥大化させたのが今のレタスだそうだ。 さらにしばらく進むと、「ずぶ濡れになるのが嫌なら、引き返すことができますよ」と、アシスタントの今村桂子さんが参加者に問いかけます。 いろいろな考えもありましたが、せっかくですので(登山を)続けることにしました。 皆、昨日の疲れもあり、ここで引き返したかったと思っていますが、結果的にこの選択はとてもよかったと思います。 さあ、とフランソワ。 (フランソワのロッジで使用している水の)水源から施設に引き込んだ水路のホースに沿って道を進みます。 断崖絶壁の渓谷沿いの狭い路地も通ります。 見晴らしがいいのは間違いないですが、高所恐怖症の私はあまりときめかないです。 さらに坂を上がると、今度は急な下り坂です。 そして、渓流の川辺に出てきました。 その川を石伝いに渡り、反対側を再びのぼり始めます。 坂を登り詰めると、川沿いの草原に辿り着きました。 フランソワはその場所でランチを考えていましたが、先約がいました。 フランソワ曰く、30年間で人とすれ違ったことが無かったというから、驚きです。 場祖を変えてランチをすることにします。 ランチの後、休息をとり、このエリアにある野ばらや野草や、この場所にかつてあった村の悲しい話をフランソワから聞きまいした。 そしてUターン。帰り道はフランソワがどんどん行ってしまいます。 途中のラベンダーの前で、フランソワがラベンダーの話をし始めます。 バレームのラベンダーはAOC(原産地呼称)になっていて、これだけ香りのいい品種はこれしかなく、香水の原料として使われてきたのはかつてはバレームのAOCだったそうです。 “ラベンダー”と一般に言われているのはこのバレームのAOCとは他の品種で、ラベンダーと言われるものは50種類くらいあるそうですが、品種改良された栽培品種であり、これらを総称して“ラボンドン”と言うそうです。 見分け方は葉が細長いこと、花が対になっていること、そして香りであることです。 帰り道は体力的に大変でしたが、なんとか戻れました。 でも、くたくたです。 そして、ロッジにつくと、激しい嵐になりました。 我々の運は悪くなかったようです。 夕食 コンフリを舌平目に見立てた天ぷら キッシュ ラベンダーのゼリー そして、翌日、驚きのできごとがありました。 Stage de Gastronomie sauvage a Haut-Ourgeas Haut Ourgeas F-04330 Barreme 電話 33(0)49234252 本日のおすすめ ナチュラリストのための食べる植物栄養学 [ フランソワ・クープラン ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022.02.14 08:47:50
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