“飲食店の勉強代行業”大久保一彦の勉強録

2018/05/24(木)08:44

矢野さんの質問にお答えして

経営者のための連続コラム(1602)

『In-n-out』について矢野さんより質問をいただきました。 この質問はとても本質をついているので、シェアします。 (矢野さん) メニューの数が多いと売れないかもしれない不安を少し誤魔化す事が出来るんでしょうね。経営とは決断=棄てること。と高名なコンサルの先生は言ってましたが。冷凍庫も無いんですよね確か。さぞかし美味しいんでしぃうね。 (大久保より)  『In-n-out』はおいしいですね。特にポテトが。これは函館のラッキーピエロも同じですね。ラッピはメニュー多いですけど。  『In-n-out』は裏メニューで個別対応していますので、実際のメニューは多いです。ただ、新規客、来店経験が浅いお客様はブランディングされていれば、選択肢はそんなに必要ない。つまり、松竹梅ですね。 (ちなみに、『In-n-out』は3ビレッジにひとつくらいしか店がないので、利用頻度は落ちます。マックはどこにでもある)  来店経験が増せば、お客様の店の熟知度が上がり、視野も広がりいろいろなことが見えたり、聞いたりできますので、そこで「あれ何?」的なところで裏メニューへ行くわけです。  『In-n-out』については、そこまで来店経験があるコンサルや経営者がいないので裏メニューについてはあまり出てきませんが、お客様をセグメントしている点が凄いわけです。  ちなみに「行列ができる店はどこが違うのか」(ちくま新書)に 『In-n-out』のエピソードをP31~P34にのせています。この本を今は亡き渥美俊一先生がお読みいただき、柴田書店の社長に私に会って本を出しないということになり、いきなり社長さんが私の自宅にいらっしゃって「現場力で勝つ」という本をリリースすることになりました。人のことをめったに渥美先生だけに、とてもうれしいエピソードとなりました。 大久保一彦の新作もよろしくお願いします。 人口減少、生産年齢人口激減によりサービス業において人手不足に直面する時代に、人が集まる店や会社を作るルール! 『非常識に稼いでいる飲食店がやっている「最高のチーム」の作り方』(ぱる出版) http://www.amazon.co.jp/dp/4827209197/okubofoodclin-22/

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