カテゴリ:大久保一彦の二つ星と三つ星の間
《札幌で見つけた有名レビュアが手つかずのすばらしい鮨店》鮨わたなべ 札幌店
“飲食店の勉強代行業”の大久保一彦は札幌に前のりしております。 せっかく札幌に入りましたが、日曜日で定例勉強先はお休みです。 なんとなれば、新しい店を開拓しますか、てな感じで日曜日営業で『食べログ』を眺めてますと、“孤高の食べ歩きスト”『辣油は飲み物』さんのレビューが気になりました『鮨わたなべ札幌店』に電話してみます。 すると感じの良い女性の受け答えがよろしく、早速、伺うことに! 場所は『らーめん寶龍本店』の前ということで、こちらかなと思いましたが、・・ 中に入ると満席でお席がおまへん・・ 違いました。(あちち) 感じのよい大将が「鮨わたなべは四階だよ」とこれまた伝説級の対応。 そうそう、『寿司屋の斉藤』、こちらはこちらで人気店なのです。 エレベーターで4階まで上がると、別世界。 やばそうな雰囲気ではあります。 その殺風景なフロアの奥に、凜とした店があります。 中に入ると、中に強面の大将とバランスをとるように女性スタッフがふたりおります。 まず、はウエルカムドリンクの牛乳から。 私がバーボンのお勉強で参ります大阪北新地の『十年』はチェイサーに牛乳が出ます。 アルコールの分解を早めるということなのですが。 なので、驚きはおまへんが、「写真とってもよろしいですか」と大将に尋ねると、「実物より綺麗にとってくださいね」と。 早速、ドリンクの品揃えを勉強しましょう。 釧路 福司 咲楽 純米酒 酸とやや甘さがあるお酒 前菜はイクラと雲丹とキャビアをのせた豆腐からです。 テクスチャは蕎麦屋でよく提供する蕎麦豆腐のよう。 しかし、大豆の豆腐だそうです。 お次のお酒は、根室の北の勝 純米酒にしましょう。 ここで握りがきます。 卵巣をのせた帆立です。 北海道の人らしく縦に割って、綺麗な卵巣をのせて帆立の塩をふります。 うまい! 一晩塩して脱水した牡丹海老、その玉子をのせて 赤酢と相性がよいですね。 海老の味がつまっていておいしいです。 昆布〆した松川鰈 鰈の味わいを損ねずうまく昆布〆してあります 大間のシビマグロの大トロ きんき 炙った香りと溶け出す脂が程よく美味 真鯖 軽めの〆加減だが切りつけの具合からすると程よい 三種のキノコときんきの蒸し物 舞茸、なめこ、エリンギかな キノコの香りと溶け出したきんきの脂のたてもバランスよい一品 栗山 北の錦 冬花火 純米酒大吟醸 蝦夷鮑と肝のソース 鮑を炊いたスープ 鮑を食べたら、シャリを入れていただきます。 その半分を食べたら、鮑のスープを入れます。 『すし宮川』以来、鮑のスペシャリテをつくるのがはやりなのか・・ 焼き物は14kgのあぶらぼうず(おしつけ)です。 油抜きして照り焼きにしてあります。 脂がのっていてうまい。 ※ぼうずこんにゃくさんの解説参照 https://search.yahoo.co.jp/amp/s/www.zukan-bouz.com/amp/syu/%E3%82%A2%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%9C%E3%82%A6%E3%82%BA%3Fusqp%3Dmq331AQECAEoAQ%253D%253D お次のお酒は、札幌 日本清酒 雪ふるる 純米吟醸を勉強しましょう。 お造りは、 赤身、カマに近いトロ、白糠の柳蛸の頭、真鯖です。 柳蛸 脂肪ものっていてうまい。 たいへんいいお仕事です! 鱈の白子、タラバガニ、塩水雲丹 自家製唐墨 乳酸発酵していて美味しい 玉子焼き お新香と黒豆 黒豆美味しい 倶知安町 の北力 大間の漬けの赤身 小鰭 ばってんの包丁を入れてあります。 タラバガニと内子 塩イクラ 私のアカデミーでは標津の塩イクラを使っていますが、大将も標津出身で、時期を明確きめてやっているとのことです。 うまいです。 トロタク 牡丹海老の頭の味噌汁 鮃昆布〆 塩イクラ復習です 噴火湾の穴子 デザートのアイスクリームと苺。 高倉健風の強面の大将ですが、話すと楽しく、いろいろ教えていただけます。 北海道の食材をうまく組み合わせて、いいお仕事をしている素晴らしいお店です。 標津に本店があり、自分の力を試しに札幌に店を出して1年だそうです。 本当に穴場的に営業しています。 まだレビューのほとんどが手つかずの珍しい店でした。 私としては札幌で入った鮨屋では、一番のように思いました。 『えこだねこ』さんが来る前に行くべしですね。 鮨わたなべ 札幌店 北海道札幌市中央区南6条西4-1 プラザ6・4ビル 4F 電話 090-8636-1369 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.15 11:08:06
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