おいしさの訳は大量同時に訴求しすぎない
今日は、主に日頃音声CDや冊子でお勉強いただいている塾生向けに記事を書きたいと思います。 最近、某うどんチェーンが店内でうどんをうっているからもっちりとしていると訴求をしているCMをやっていますね。 よく、「なぜおいしいのか、伝える必要」がある、とおっしゃるコンサルタントの先生がおります。 確かに伝われば短期的売上や客数が増えることがあります。 しかし、根本的な解決にはならないでしょう。 では、私の見解を書きまさ。 まず、その店のおいしいさは伝えるに足るものか。 あるいは自店の水準はどの程度か。 このようなCMやPOPなどでの訴求は主に売上が減少傾向のときにやると思います。 こういう時は注意です。 この「伝わる」という部分の捉え方とアプローチを失敗すると大変なことになるからです。 まず、「おいしさ」は原則として「(思っていたより)おいしい」という設計がいいです。 つまり、「おいしい」という体験が先にあることが大切です。 その上で、「なぜおいしいか」はずっと後になるとよいです。 そして、伝えるのは個別的である必要があります。 つまり、その説明は、相対(1 to 1)で説明したほうが良いです。 この理由は既知にあります。 既知や経験は人それぞれ違います。 その個々人の既知や経験に合わせてつけていくのが良いです。 つまり、未知の度合いに応じて教育していかねばならないのです。 上記のCMはあくまでも、大手の、相対での顧客教育ができない環境下に限っての、あまり効果はないけどやむを得ない手法なのです。 これはWebサイトにも言えます。 私の事務所で個人飲食店の会員様には無料でホームページを作り始めたのはこのことがあります。 ちなみに、これからの時代は、自分自身(スタッフ、店)の成長が大切になりますので、その成長を促す相対での既知をお客様につけるプロセスはとても重要になります。 もはや時代は大きく変わるのです。 大久保一彦の本もよろしゅう いつも予約でいっぱいの「評価の高い飲食店」は何をしているのか [ 大久保 一彦 ]には至らないでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.03.11 09:53:46
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