カテゴリ:経営者のための連続コラム
マネキンさんからの学び
もう四半世紀前になりますが、私が『新宿さぼてん』の現場にいたころ、スーパー主体に出店していた『新宿さぼてん』の豚カツについてお客様や従業員に「高い豚カツ」だと言われました。 惣菜の売り場に立つ前はレストランの部門で店長をしていた私は決して高くはないと思っていましたが、まだ二十代だったということもあり、このことについてそうではないよと思っていただく良い方法を見いだせないでおりました。 しかし、赤羽店をオープンしたときに、人手不足でマネキンさんをお願いしたのですが、その方がバンバンうるのです。 よく観察すると、とんかつの試食をしていただいたお客様に、「おいしいでしょ!」と笑顔で念押ししているのです。そして、そのお客様に「おひとついかがですか」と言うと、ほとんどのお客様が商品を買っていくのです。 それをみて、「そうか、“どうですか”、でないく、豚カツは”おいしいでしょう”と声かけることが大切なんだ」と思いました。 そして、このマネキンさんから、自信を持って得ることの大切さと、そのためには、お客様にそう思っていただけることをすることが大切なのだと思いました。 その後、自信を持って売る販売員ってどんなことをする人かな、ということを想像して、いろいろなことをやってみました。 ・買い物袋の取っ手をくるくると巻いてお渡しする (今はどこでもやってますがたぶん『新宿さぼてん』から始まったと思う) ・極力、お客様側まで出て商品を手渡す ・ひとりひとり、お見送りをする ・閉店間際にいらしゃったお客様にも欠品にならないように閉店作業を工夫する (最後の時間まで期待して来店いただけるんだから閉店はスーパーの閉店まで待つ) 最近、自信を持って得る人は、お客様の期待を越えることができる人だと思うようになりました。それは、豚カツ屋であろうが、蕎麦屋であろうが、どんな業種業態でもそうだとわかりました。 そして、興味を持つようになったのが、石丸祐嗣氏のホスピタリティ・サービスとサビタリティ・サービスの違いでした。 お知らせ 大久保一彦のセッションがついた会員を久々にオープンで募集することにしました。 都内、神奈川、静岡の一部、金沢、大阪、京都、神戸、福岡、熊本北部は歓迎です。 月の会費は1万(+消費税)です。 非常識に稼ぐ飲食店がやっている「最高のチーム」を作るルール [ 大久保一彦 ] お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2019.08.08 15:23:59
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