カテゴリ:大久保一彦の二つ星と三つ星の間
ars アルス @人形町駅・日本橋蛎殻町 ~開店したての注目の洗練された料理のカジュアルと基本がしっかりしてるガストロノミーの融合したレストラン
もう15年くらい前の話になりますが、ワイン屋の瀧澤章光さんと私はフランスのレストランを旅しました。レンタカーしてジュネーブから最初の道のりで向かったのが三つ星に昇格前の『Auberge et Clos des Cimes』でした。「きのこの魔術師」と称されるレジスマルコン氏のレストランです。 当時の私はレストランなら、地方にお客様を呼べるという仮説があり、この後、『Michel Brass』、マルクヴェラの『Auberge l'E´ridan 』などを訪問しました。 その旅程の『Auberge et Clos des Cimes』を二度訪問したのですが、そこでテーブルを担当して、以来、親しくさせていただいたのが『ラフィネス』の杉本敬三シェフの実兄です。 その後、『ラフィネス』がオープンして、会員向けのワインの勉強会をよく開催させていただくようになりました。 話が長くなりましたが、そこで知り合ったのが「ずっと“ニット”という相性」の青年でした。 その「“ニット”という相性」の青年だと思っていたのが、今日訪れるレストランのオーナーシェフの高木和也さんです。 敬三シェフのFacebookに開店前の試食の様子があり、近くにようがあったので開店日に訪問してみました。 まずは、敬三シェフのFacebookの紹介文から・・ フィネスで働いた料理人は何人かいます。 カウンター4席はプライベイト感ある雰囲気。 あと、テーブル席。 カジュアルですがエレガントな空間です。 メニュー数は多いです。 ポーションサイズがわかりませんので、様子見で注文しましょう。 メニューを選びながら、泡から・・ シェフより、”お通し”の四種きのこのマリネが提供されます。 冷前菜のおすすめはと聞きますと、フォアグラだそうです。 『ラフィネス』に入る前にいた『レフェルベソンス』と『ラフィネス』の中間のイメージだと説明。 トピナンブールのピュレ、でこぽん、パンデピスのメレンゲ、セルフィーユが添えられています。 このセルフィーユがなかなか良い組み合わせです。 血管(かな?)が気にならなくもないが、味わいの完成度は高いです。 とてもおいしいです。 温前菜もおすすめの豚足のガレット。 パリッととろ〜 味わいも良くおいしい。グリビッシュソースとの相性が良いですね。 ポーションもちょうど良いので、肉料理を追加します。 合わせるワインはサンロマン。 メインに注文したのがスペシャリテのオマールのパイ包みです。 ふふわとして、軽い味わいで、ソースとの相性が良いです。 ワインはこちらのムルソー 最後に、追加したのはナバランダニョー、子羊のトマト煮込みです。 クスクスを添えてこれがおいしい。 ワインは、ラングドックこちら・・ Momt de Marie Anatheme Rouge セパージュは、Aramon, Carignan, Grenacheで、酸とベリーやプラムのような複雑な味わいがじわじわ来る感じで、お料理との相性が良いですね。 デセールはバリエでお願いしました。 チーズチーズケーキ トリュフのアイスクリーム クレームブリュレ ピスタチオのアイス デセールも良いですね。 洗練された料理なのに、すばらしいコストパフォーマンス。 人形町から近いので、注目の店となるでしょう。 ars アルス 〒103-0014 東京都中央区日本橋蛎殻町1丁目11−9 マガザン人形町 1階 電話 03-6810-9610 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.04.06 11:51:44
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