上田畜産 ~おいしさと安全性を追求した「但馬玄」の生産者
上田畜産 ~おいしさと安全性を追求した「但馬玄」の生産者但馬にせっかく来たので上田さんの農場を見学して帰ります。新しく出来た厩舎です。こちらでは、出産後40日間母子を同居させます。子牛は母乳を飲むのですが、母親の真似をして餌を食べ始めます。この40日間、母子を分離せず、育てることでゆくゆく強い牛になりました。ちょうどこの期間で内臓ができあがるんですね。建設費は資材高騰で2,000万円→3,000万円に高騰しているそうです。経済性や生産性は低いですが、おいしい牛を育てるには仕方ないでしょう。こちらの雌牛は40ヶ月だそうです。もういつでも大丈夫な状態です。いつでも雌牛のオーダーが入ったら出荷できるようにしているそうです。ミートと呼ばれている大豆主体のご飯です。上田さんの餌の特徴は穀物を抑えていることです。こないだ、名古屋のしゃぶしゃぶチェーンの交雑牛を食べてうぅっとしたのも穀物のせいだと思います。穀物肥育はアシド質が増えてあまり、体には良くありませんね。この餌のおかげで、ビタミン調整もせず、モネンシンを餌に混入しなくて、脂肪の交雑がします。牛さんもつらくないので良いですね。お母さんが大きな声を出していると思ったら、子牛が脱走しているみたいです。よそのお母さんのおっぱいを吸いに行くのです。上田さんによればベテランのお母さんは追い払うのですが、若いお母さんは飲ませてしまうそうです。 続いて戻し堆肥の加熱殺菌スペースへ移動します。牛さんの床は1ヶ月しましたら、こちらに移動して加熱殺菌します。かなり高温です。こちらをまた床に戻します。この装置がないと、厩舎から土を除去したら殺菌しないといけません。上田さんの農場では殺菌は必要がありません。おそらくですが、その殺菌行程がないため、常在菌が安定します。もちろん耐性菌も発生しにくいと思います。こちらが従来の出産後の母子のいる場所です。これから切り替えていくそうです。こちらは無洗米をつくるときに出る米糠の粒。食べてみましたら、糠は油分が多く味わいがいいです。こちらがジャイアントバミューダ。アメリカよりオーガニックを輸入しています。大豆への転作が増えて、干し草が高騰しているそうです。上田畜産〒667-1336 兵庫県美方郡香美町村岡区宿548電話 0796-96-1173