「私、辞めます」
「私、辞めます」 私はもう四半世紀前、そんな言葉を残して、よく転職をしました。今、思いだせば、理想の職場を探していたというわけではないと思います。 一生懸命やってはいるんですが、思った通りにならない、モヤモヤした気持ち。それと、自分は誰よりも仕事ができるとも思っていたのかもしれません。でも、報われない時というか、そういう時ってありますよね。 だいたいそういう時は孤立していてね。で、つい、短期的に答えが見えないと「私、辞めます」ということなるんですよね。 もっとも、その後も、独立しても、「私、辞めます」って言ってきましたね。ごめんなさい。 最近、私が関わっている店の店長からそんな話が聞こえてきて、ふと、そんなことを思い出したわけです。 先日講義を受けた佐山展生さんの「人生は自作自演だ。現状が不満なら脚本を変えればよい。」というのは事実だけどね、何か今回、残念だったんです。 自分で切り開いて、越えないといいけない山を越えないと、結局、「私、辞めます」を言い続ける。限界までやって、山を越える。山の上まで登れば、見えるものがあるのではないかな、と。 お金はいつでも後から取り戻せるけど、縁や時間は取り戻せない。これも佐山さんの言葉ですが、そんなことをふと思うのでした。本日のおすすめ【中古】 生涯現役論 新潮新書719/佐山展生(著者),山本昌(著者) 【中古】afb