吐息とため息

金曜日、ちょっと仕事でいろいろあって、かなりまいってしまった。

お酒を飲んで憂さを晴らす気にもならない程、精神的に消耗。
本当に無気力になって、家ではぼ～っとして、時間だけが過ぎ、会社でも仕事以外ではほとんど口を利く気にもならないような有様。

そんな状態で、昨日も仕事は定時に上がったものの、家に着いても食事も取らず（お酒も飲まずに）に部屋の中でゴロゴロとしていた。

ゴロゴロしながら本棚になんとなく手を伸ばすと、ピアノの楽譜に手が触れた。

その昔、山野楽器に勤める友人に『ノルマがあるんだ、買ってくれ～』と泣きつかれ、ボーナス一括で購入した電子ピアノ『クラビノーバ』。
買ったはいいが、ピアノなんて弾けないし・・・。と言う事で、20歳もゆうに越えてからチャレンジしたピアノ。

パラパラとページをめくると子供みたいに日付に「はな丸」とか、「がんばろう」とか書いてある。
（分かりずらいけど、写真のがそれ・笑。これは「チェルニー１００番」の中のひとつ）

おもむろに、ここ何年も触っていなかったピアノの前に座ってみる。
楽譜をおいて、弾きはじめるも、楽譜が瞬時に読めない（笑）。指なんて動くわけも無い。
同じブランクだとしても、子供の頃仕込まれたものと、大人になってからやっとこさ、習得したものとでは、やっぱり違うんだよな～と痛感する。

でも、『昔は間違いなく弾けたんだから～！』と、なんだかムキになってピアノと格闘しているうちに、なんだかすっかり鬱な気持ちが抜けて、熱くなっている自分に気づく。

やっぱり、音楽って楽しい・・・を実感。
ここ何年かはすっかり『聴く人』になりきって、ライブ通いに精を出していたが、また、自分でもちょっと何かやってみようかな・・・なんて、考えている。