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2018/04/23(月)08:53

熊野の長藤

四季折々 季節のもの(323)

この時期は あちこちで花の便りが聞かれ 休みの日には 家でじっとしているのがもったいなくて ついつい出かけてしまいます 先日出かけたのは 「熊野(ゆや)の長藤」 静岡県西部を流れる天竜川 その下流左岸 磐田市池田にある行興寺の境内にあります この「熊野の長藤」は 平安時代末期に平宗盛の寵愛を受けた美女・熊野(ゆや)御前の手により この地に植えらたとされています 平安時代末期に池田宿に生まれ 池田荘の荘司を父に持つ熊野御前は その美しさなどを平宗盛に見初められ彼に仕えて都に上がりましたが 故郷に残した病身の母を思い帰郷 その後は母に孝養を尽くし 母の死後この地に草庵を結び 十一面観音像を信仰して余生を送りました 「藤の花をこよなく愛した彼女のお手植えの藤」と伝えられるのが 境内の北西にある「熊野の長藤」で樹齢800年を超えると言われています 境内に6本あるフジは 国と県指定の天然記念物に指定されています ここの長藤の魅力は なんといってもその花房の長さ 私が子供の頃は 垂れ下がった花房の長さが膝丈くらいまで伸びて 子ども達がかくれんぼをしたくらい その頃と比べれば樹勢は衰えてきましたが まだまだ 他には負けない長さを誇っています 裏手にある「西方寺公園」 公園内には 能舞台もあり 薪能が開かれ 私も1度だけ見に行ったことがあります こちらの公園のフジは まだ若く これから大きくなる藤棚が楽しみです

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