「実は世界ナンバー1の日本経済」 岩本沙弓著 潮出版社
【送料無料】実は世界No.1の日本経済 [ 岩本沙弓 ]・マスコミは悲観論ばかりを報道しすぎ。いい面を取り上げず、マイナス面ばかりをあおる。都合のよいデータだけを取り出した報道に惑わされず、広くきちんとしたデータを見るべき。・年金は出生率や経済成長率も最低で計算したうえで100年安心の設計。年金不安をあおってあやしい投資に引っかかることのほうが問題。現在の国債利回りより多くを求めるのはリスクがあるということ。日本の公的年金運用は好成績。個人年金で公的年金を上回る運用はできていない。・日本は対外純資産21年連続世界一。震災で大打撃を受けて貿易収支が赤字になりながらも経常収支は9兆円以上のプラス。なのに豊かさを実感できないのは、もうけが賃金に反映されないから。本来人件費に回るべき資金が投資家に配当として回ってしまっている。・消費税5%は低く思われがちだが国税収入全体に見る消費税の割合は24%とイギリス21、スウェーデン18に比べ多い。他国では食料品など免税品目が設けられている。そういった議論なしに導入するのは危険。実際は所得税や法人税が少なく、大企業は実質15%ほどしか払っていない。消費税は輸出企業には還付金制度があり、実態として下請けが負担した消費税を大企業が払わずに還付金をもらうという状態がまかりとおっている。そのような不備を是正しなければ税の増収になるかどうかもわからない。・日本国債は世界でスイスについで低い金利=安全とみなされている。他国が売りを仕掛けても暴落は今までもなかったしこれからもほとんどありえない。他国の国債のほうがずっと危ない。国の借金が多くても資産がたくさんある。財政収支は他国と比べて特に悪くない。・ギリシャは労働時間も長く、公務員比率も欧州諸国並み(ちなみに日本は突出して少ない)、年金も低いほうで、決して怠け者の国ではない。報道は意図を持って捏造されている。危機をあおりユーロ安にしてそれで得をしているのはドイツ。また、危機を周期的に作り出すことで相場を上下させ、投機筋が儲けの場を作り出している。