本屋大賞に劇団ひとり「陰日向に咲く」など10作品ノミネート
書店員が選ぶ面白い本、「本屋大賞」に、劇団ひとり「陰日向に咲く」などの10作品がノミネートされました。 本屋大賞は、「売り場からベストセラーをつくる!」を合言葉に、全国の書店員が選ぶもの。 2004年に創設され、過去には、「博士の愛した数式」(小川洋子、新潮社)、「夜のピクニック」(恩田陸、同)、「東京タワー」(リリー・フランキー、扶桑社)が大賞を受賞しています。 初回の「博士の愛した数式」は、本屋大賞受賞がきっかけとなって、どんどん売り上げを伸ばしていったと思いますが、あとの2作は、すでにじゅうぶんベストセラーになっていたのを、あとから選んだ、という印象です。 そのため、「ベストセラーをわざわざ本屋大賞に選ぶ必要があるのか?」という悲観も出ていたと記憶しています。 今回は、全国317店の書店員405人の投票で大賞が選ばれ、4月5日、同賞のサイト上で発表されるそうですが、いったいどの本になるのか、楽しみです。【本屋大賞候補作】◆「風が強く吹いている」三浦しをん(新潮社)◆「図書館戦争」有川浩(メディアワークス)◆「陰日向に咲く」劇団ひとり(幻冬舎)◆「一瞬の風になれ」佐藤多佳子(講談社)◆「失われた町」三崎亜記(集英社)◆「鴨川ホルモー」万城目学(産業編集センター)◆「終末のフール」伊坂幸太郎(集英社)◆「名もなき毒」宮部みゆき(幻冬舎)◆「ミーナの行進」小川洋子(中央公論新社)◆「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦(角川書店)