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2006.10.12
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きっかけは、十日町市博物館刊行の『図説 越後アンギン』の
本が目に止まったことでした。
中をぱらぱらとめくってその本が、
私が興味を持っていた縄文の布について書かれていたことを
知りました。
それを勝手に転載してはいけないと思うのですけど、
その中の一部、越後アンギンの写真だけを参考にさせてもらいました。

アンギンの編み方は絡み網で、簀の子や俵の編み方と同じで、
簀の子などが、その緯糸が堅い自然繊維を使用しているのに対し、
柔らかい撚糸を使用するのだということです。
その技法はケタとされる横木に、多数のコモ槌に経糸を吊り下げ、
緯糸をケタにそわせた後、ケタの前後に経糸で絡み編んでいきます。
素材としては、オ(イラクサ科のカラムシで苧麻ともいう)
・オロ(イラクサ科のアカソ)・イラ(イラクサ科のミヤマカラムシ)、
まれにアサ(大麻)とかシナ(シナの木科)などの靱皮繊維が使用されるのだ
そうです。

アンギンの技法は、今も俵に使われている技法になるのだそうですけど
江戸時代まではアンギンの布が、農家の作業着として
作られていたということです。
絣などが本格的に各地で織られるようになったのが江戸時代ですから、
その流れもと、衰退していったのではないかと推測されます。
写真はその越後アンギンが保存されて残っているものになります。
そのアンギンの技法は、近年十日町市にて復活することなり
全国のあちらこちらのイベントで縄文の布作り体験が行われているようです。
ちなみに石川県埋蔵文化センターにおいても12月10日に行われます。
雪がひどくなければ参加してみようかと思っています。

縄文の布が残っていた経緯としては、漆を絞る布として使用されていたことで
漆が保存料の役割を果たし、その布の破片が発掘されることとなったようです。
縄文時代は、弥生以前1万年以上続いていて、
漆の歴史は6000年ありますから、
縄文時代中期以降に布というものが作られるようになったのではないかと
いわれていますが、
土器に縄の模様をつけることができるようになった時点で
植物の繊維を糸にすることができるようになっていますから、
それを編む技術が生まれるのは、遠い話ではないですよね。
余談ですけど、縄・・・の歴史にふれますと
昔長く伸びていた女性の髪の毛も縄に使われていたようです。
その髪の毛は、京都の寺に残っていました。
城を作るために石を運ぶその作業に使われたのだということです。
人々は、すでに歴史の彼方に消えてしまっているのに
女の黒髪だけが残されているとはなんとも奇妙な話ですよね。





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Last updated  2006.10.12 07:48:59
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