カテゴリ:着物
宮崎友禅斎が創始したと伝えられています。 友禅斎は能登出身で、金沢から京都に出て扇絵師でもあり、 きものの染色デザインも手掛けました。 友禅斎の染めた、今までにない華やかな色柄のきものが 女性たちの心をつかみ、友禅染は大流行しました。 友禅という名は、彼の名にちなんでつけられました。 友禅斎の発明した友禅(糸目)糊(糯米、糠、塩を混ぜた糊)により 画期的な防染が可能となって、一色一色の区別がはっきりし、 鮮明な染めがうまれることとなりました。 まず生地に青花(露草から採った青色料)で下絵を描き、 線を友禅糊で隈取ります。糊を入れた筒から糸のように細い線で なぞるので、糸目線を引くといい、糸目友禅という呼び名も 生まれました。 この後色挿し、地染め、蒸しなど、いくつかの工程を経て、仕上げます。 最近では、糯米の糊のほかに、ゴム糊を用いることも多いようです。 今日でも、京都、金沢、東京の三大都市で、京友禅、加賀友禅、 東京友禅として、伝統が守られています。 加賀友禅の模様の多くは、自然の草花や鳥などを写実的に描いています。 北国の冬は厳しいため、植物は小ぶりな花をつけます。 加賀友禅では、花々や虫食い葉など自然のあるがままの姿を美しく捉えています。 そして特色は「加賀五彩」という色です。本加賀といわれる伝統の染めは、 臙脂(えんじ)、藍、黄土、緑、紫の五色で構成され、京友禅よりは 沈んだ色調となります。 今日の加賀友禅は、作家の感性で選りすぐられた色で構成されているため、 すんだ明るい色調のきものが生まれています。 外側を濃く、内側をぼかすのが加賀友禅特有の技法で、 絞り、金彩、刺繍といった京友禅で駆使される技法は、 加賀友禅では用いず、染めだけで品よく表現されています。 “きものの常識~染めと織りの基本を知る~”(世界文化社)より抜粋しました。 画像は、家の和ダンスにしまわれていた加賀友禅の卓布です。 今私の頭の中は、パッチワークと着物のことで一杯なんですね。 教育のことが遠くに追いやられてしまったみたいですね。 とはいえ、昨日はパッチワーク教室のあと、小学校の授業参観に行きましたよ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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