カテゴリ:読書・映画
TUTAYAのカードを更新するにあたり、 久しぶりにDVDを借りてきました。 以前から気になっていた『博士の愛した数式』です。 80分しか記憶の持たない博士。 それは脳溢血で倒れて半身不随になり、 鬱となっていた母の思考もまた似ていました。 記憶と感情とは、密接な関係にあるものなのだと思います。 またコミュニケーションする機能においても 感情と密接な関係にあるのだと思います。 けれども「コミュニケーションがなりたたない」と あきらめてしまうと、そこで関係はとどまってしまいます。 母との会話では、私は言葉に頼りません。 「長女が自動車学校に行き始めたよ」というと 「そんなものはない」と母。 「弟は、がんばって仕事に通っているよ」というと、 「そんなはずはない」 そんな会話しかしていないので、 私の妹にその会話を伝えると 「切ないねえ」と妹はこたえます。 ところが私は「切なく」ないんですね。 母は、今は否定したい気持ちの中にいる、ただそれだけのこと。 でも、その感情のなかに長くとどまっているようでいて、 いつか足を踏み出すときが来る・・・ 去年病院に見舞いに訪ねていく弟のことを 「施設の運転手だ」といい続けていた母が、 施設に戻ったあと訪ねた弟の存在を認めたように・・・ 私は、そのときを待っているから、「切なく」ないんですね。 最初は、数式のことしか語らなかった博士もまた 時間が経つに連れて変化していきます。 キーワードは「子ども」でした。 生まれてくるはずだった子どもを失ったこと・・・が、 博士の心の傷でもあったのです。 自閉する子どもたちがゆいいつ好きな分野のことでは 饒舌になるように、博士は心を閉ざした中にあって ゆいいつ語れたのが数式であったのでしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは。
言葉って表出された音声記号のことだと思われがちなんですけれどね、 本当は何かを感じてそれを感情として蓄積したり、 更に、誰かに伝えたいと思って表出できる記号で蓄積したり そう言う過程そのものも言葉の流れの大事なものなんですよ。 何処かの回路が遮断されているだけで言葉が成り立たないわけでは無いんですよね。 yumemiさんのように判って下さると、本当に助かります。 (2012.08.14 19:43:47)
この書籍にも、ドラマにも 感動しました!!
(2012.08.14 22:49:29)
ryuji青空さん
オイラーの公式は、はじめてでしたよ~。 ただ、うちの高校に通う生徒に 数学の天才児が通ってきているので その子の心を見ているようでもありました。 (2012.08.16 04:52:08)
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(2013.04.15 08:53:46)
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