カテゴリ:子育て
引きこもりがマスコミに取り上げられて注目をされるようになったのは、 宮崎勤の事件が最初です。 彼は、昭和37年生まれなのですが、 その頃、発達障がいという名はなく、 浮上したのは、三無主義(無気力、無感動、無関心) という社会的現象の子ども達です。 それはどういうことかというと 戦後、人々は日本にそれまで伝えられてきた価値観を喪失しました。 教科書を墨で塗りつぶした後、人々に入ってきたのは、 アメリカの資本主義の考え方です。 物質至上主義といったら、おおげさでしょうか? 三無主義は、その物質至上主義が子どもたちに与えた悪影響として現れた、 最初の現象といってよいのでは、ないかと思います。 人々は、それまでの伝統的な日本人の考え方 たとえば、家長を重んじ、年長者を尊敬する、 といったような価値観を失っていきます。 核家族が増え、子育ての経験者から子育てを伝授するということが減っていきます。 また、地域とのつながりが薄れていくようにもなっていきます。 そして、もうひとつ大きな変化は、テレビ文化の到来です。 宮崎勤の事件は、テレビやビデオの影響による仮想現実の世界を 実に転化したもののはしりということになるのではないでしょうか? テレビに子守をさせるようになり、 それまで日常の中で実体験として、子ども達が自然に学んでいったものが だんだんど失われていきます。 テレビに続いてビデオ、ゲーム、携帯電話、ネットと その仮想現実は、どんどんと広がりをみせて 子ども達の世界に入り込んでいきます。 また親達も、現実の人間関係と向き合うのではなく、 不倫やストーカーなど自分の欲望のままに動いていくような人が出てきます。 同じ屋根の下にありながら、わが子とメールでやりとりをする、 恋人どおしが、喫茶店にて向き合いながら 別の人とメールしたり、ネットをする・・・ そんな希薄な人間関係に対して、なんら違和感を感じていない人が 増えているんですね。 普段は意識していないのですが、 子どもたちを取り巻く環境は昔と大きな変化が応じているんですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015.01.22 05:38:54
コメント(0) | コメントを書く
[子育て] カテゴリの最新記事
|
|