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2010/03/29
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カテゴリ:南山の話

年度末で慌ただしい日が続いていますが、先週末、里山コモンズ住宅を前進させるためのミーティングに参加してきました。

里山コモンズ住宅というのは、NPO法人南山の自然を守り育てる会が提唱している、普通の住宅地に比べて緑が豊かな住宅地のことで、これまで、どうやってその里山コモンズ住宅なる住宅地を実現するかということに関して継続的に議論が続けられてきました。

この日のテーマは、コーポラティブ住宅の仕組みと留意点で、過去二つのコーポラティブ住宅を実現した当方に経験を踏まえた話を聞きたいということでしたが、ここのところメール上で行われていた議論は専ら「何を持って里山コモンズとするか」だったこともあって、まず、その点について議論が進められました。

当方がおよそ2年前に南山の自然を守る会と出会って以来言い続けているのは、里山コモンズ住宅って100点満点の里山コモンズから、0点(普通の住宅地)の里山コモンズ住宅まで多様だったっていいじゃない。白か黒かではない、あるいはオールオアナッシングではない。答えは一つじゃないんです。100点満点を目指して動態的に思考し実践的に活動を続けることが大切なんじゃないかなということでした。

その日一緒だった僕の師匠成瀬さんからも大切な視点が披露されました。一言で言うと戦略的視点ということになりますが、つまり、はじめから高得点を目指すと、労ばっかり多くなって実りが少なくなっちゃうよ。最初は意図的にハードルを下げて、少々できばえが悪くったってよしとする。実現することを重視して取り組んだ方がいいよ。という意見です。

ところで何故コーポラティブ住宅なの?という問いに関しては、こういうことになります。

これまでの街づくりや家づくりは、一気に大量に物を生産する必要があったので工業製品化され(ハウスメーカーなる新業種が誕生しました)、結果的にそこに暮らす人の主体的な関与の機会を奪ってきた。そういう街や家は住まい手の愛着や隣人との関係を蝕みどんどん希薄にしていった。コーポラティブ住宅は、街づくりや家づくりに、住民が再び主体的に参加する機会を提供し、街や家を自分たちの手に取り戻そうとする取り組みということになります。

ちょっと大げさに言えば、今盛んに言われている「住民主体の都市計画」の実践的展開の一つの形がコーポラティブ住宅ということになろうかと思います。

さて、南山では、自然保護という名の下、里山保全運動が展開されています。しかしながら、現実を踏まえた上でどうやって里山を保全するかという具体的な姿が僕には未だに見えません。ここで、強調しておきたいのは、何か気に入らないことに不平不満を言ったり、理想を語ったりするだけでは状況は何も変わらないということです。大切なことは、こうしたいという街や守りたいという里山を、人、物、お金...、多様な力を糾合しながら、誰かがではなく自らがどのように具体化するかということなのに、それをしないでいては状況は変わるわけがないということ。

里山コモンズというのは、そうした状況を変えるための一つのアクションで、「もっと緑が一杯ある住宅地があったっていいじゃない」「緑豊かな街づくり」という夢を、コーポラティブという手法を使って実現しようとする住宅地ということになろうかと思いますが、その具体化は現実を直視しながら実践的に取り組むことを通じてしかあり得ません。

ちなみに、その具体的な実現策の一つが、実は地権者約260名の方々による南山東部地区土地区画整理事業で、実はこれ、地権者の方々が自ら力を合わせて里山のある街、あるいは里山と共に暮らす街をつくろうとするコーポラティブタウン=住民主体の街づくりと言えますが、そういうことを理解している人は実はあまりいないような気がしています。






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最終更新日  2010/03/29 05:44:01 PM
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