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カテゴリ:まちづくりな話
昨日は横浜市住宅供給公社でコモングリーンの設え他について打合せがありました。昨年の12月、脱温暖化モデル住宅推進事業企画提案コンペで我々のチームが最優秀賞をゲット、現在現場は急ピッチで造成工事が進められています。5月中には完了し、8月下旬にはモデル住宅が完成予定です。 我々の提案は、街区の中央に3mほどの高低差を抱える共有のコモンスペースを配し、その周囲を11戸の住宅が取り囲むようになっています。画地は普通正方形か長方形ですが、ここでは一つとして正方形・長方形はありません。みんな多角形で、建てられる住宅は自然にあっちを向いたりこっちを向いたりするようになっています。 そうすることによって、各住戸から視線が遠くまで抜け、風もまた同じように住戸間、住戸内を通り抜けて街区全体に行き渡るようになり、夏の冷房による環境負荷の軽減を狙っています。 さて、コモンスペース内の設えですが、基本的には里山環境の再生。人が移動できる幅1m程度のまさ土舗装による園路と斜面への雑木の植栽です。地被は芝生を想定していますが、個人的にはクローバーを中心とした雑草でいいと思っています。ていうか自然にそうなっちゃうでしょう。 提案のポイントは植物への潅水やゴミ置場清掃、非常時のための雨水貯留槽と手押しポンプですが、これは管理の問題を公社さんが嫌っていて難航しています。要はこどもが誤飲したらどうする?虫がわくんじゃないか?メンテにお金がかかるのでは?というよくある話です。今回の震災でも露呈したライフラインのセーフティネットとしてあるに越したことはないと思うんですが、どうにもこうにもお役所は新しい試みにたいしてネガティブです。 ということで、ディティールは多少紆余曲折がありますが、マスタープランで意図したコンセプトはほぼ継承できそうです。新たな住宅地の創造に1歩前進というところでしょうか。 造成工事が急ピッチで進められている現地の様子 中央奥に見える木はコモンスペース内に残されるケヤキと桜です
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最終更新日
2011/03/29 10:21:12 AM
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