[★私の読書ノート]の記事一覧 | ☆rinの日記

「羊たちは安らかに草を食み」　宇佐美まこと

やっと読み終えた読むのが辛くて何度も心を落ち着かせながら二人の少女の満州引き揚げはこんな言葉では言い表せない程、過酷で壮絶なものだった小説の構成が、現代の平和な時代と交互になってるのが救いだった益恵が当時の体験を詠んだ句によって読者はその時の場面に誘われる時を経て、五七五の句に思いを込め昇華させた益恵に、只々胸が一杯になってしまう生き延びるのに精一杯の状況で勇気づけられたのは二人の、友情という言葉が軽くみえてしまう程固い絆だったそして地獄のような状況でも、時折触れる人間らしい優しさだった桃子さんやユ－リィ、福留さん、周さん、黄さん彼らのことは、決して忘れることはなかっただろう益恵は間違えてはいなかった強さだけでなく人の優しさを感じる心を失わなかっただって、いつどこにいようと、友人には恵まれた未だに地球上から無くなることのない戦争や難民～テレビ画面の子供たちの顔を思い浮かべた★　　★　　★　　★にほんブログ村"">

2021.10.09

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「盲目的な恋と友情」再読

図書館休館にて再読蘭花はか弱い印象に見えて、意外と強い女性なのかもと思った盲目的な恋にあれ程打ちのめされボロボロになりながら周りの人たちの愛情や時間が後押ししてくれたとはいえ結局は、2年もたたないうちに太陽のような優しいパートナーとみんなの祝福の中で結婚、晴れやかな海外赴任の道を選ぶのだからふと妄想してしまったけど２０年後、菜々子さんみたいになってたりして・・・ねそれと、美波の存在かな・・・他のキャラが余りにも濃厚過ぎるのをスノッブな美波だけが何とか現実世界に引き戻してくれる留利絵の美波に対する異様なまでの、あの感情は嫉妬なのかしらこれは絶対にドラマか映画になると思うよ茂美は横浜流星～端正な彼が堕ちて崩れていくとこをみてみたい「誰からも愛されたことないでしょ・・・」と残酷に言い放つとこをみてみたい留利絵は江口のりこさん～鬼気迫る演技を期待したい美波は名前繋がりで田中みなみかな～蘭花は・・・にほんブログ村"">

2021.05.19

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「梅の蕾」　吉村昭

読んだのではなく、ラジオ深夜便文芸館で聞きました村人たちがバスを連ねて訪れるとこでは、涙が出そうになりました検索してみて、これは実話がもとになっていると知って驚いてしまったこんな胸を打つ素朴で温かな感情は、日本では、はるか昔に置き忘れてきたんだと思っていました語りかける文章も無駄がなく堅実で心を引き付けて離さない吉村昭さん～父の書棚に本あったけど題名が堅そうでこれまで手に取りにくかった津村節子さんの夫とは知ってたけど緊急事態延長で図書館休館も続くのかしら駆け込みで目一杯借り出ししておくんだったわ・・・にほんブログ村"">

2021.05.10

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「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ」辻村深月

このタイトルの意味はそういう事だったのか～事件の後失踪してしまった幼なじみのチエミを探そうと友人たち、元カレ、恩師や同僚を訪ね彼女について語ってもらう～みずほには、そうせざるを得ないチエミとの秘密があった・・・あえて見ようとしなかったチエミの一面次第に明らかになるに連れ、打ちのめされてしまうあまりに切なく哀れに思うのはきっと驕りなんだろうなみずほと母親の関係も～あんな緊迫状態には胸が締め付けられる・・・・みずほが母の宝石箱に潜ませた復讐は殆どホラーだった一番心を惹かれたのは翠不思議な存在感を漂わせる彼女ですら心に大きなトラウマを抱えているこの社会に存在する限り、屈託ない生き方は許されないんだと思った★　　★　　★にほんブログ村"">

2021.05.07

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「鍵のない夢を見る」辻村深月

一番心に残ったのは「仁志野町の泥棒」ふとした出会いから、子供時代に起こったある出来事を苦い悔恨と痛みと共に思い出してしまうきっと彼女はああするしかなかったのだろうもし、優美子ちゃんの視点からだったら、どんな小説になってただろう律子は本当に名前を思い出せなかったのかしら「芹葉大学の夢と殺人」は「盲目的な恋と友情」をなぜか思い浮かべてしまったよ「君本家の誘拐」を読むのは辛かった小説の中の人と同じくらい苦しかった★　　　★　　　★にほんブログ村"">

2021.05.02

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「盲目的な恋と友情」辻村深月

こんなにも他人に対して激しい感情を抱けるものなのか～一人称で語られれる、それぞれの恋と友情なのであまりに自己顕示的でその分濃密なのか。。。蘭花の恋は・・・始めは恋だったかもしれないがあれは執着ではないのだろうかどんなに無様を見せつけられようとも、この世に生きている限り、離れることが出来ない存在茂美は最初から不誠実なナルシストだったんだ残酷だな・・・留利絵の友情は、美波の同性愛では～との問いにきっぱり否定はしたけど何か昔の少女小説の「エス」を思い浮かべてしまう蘭花を初めて見た時の衝撃描写からしてね恋と友情の中間「ナイルパーチの女子会」もそうだけどここまで深入りしてしまう女の友情は怖い自分の見たいものしか見ようとしない蘭花あまりに過剰な留利絵の自意識は蘭花への友情さえも凌駕してしまう菜々子さんの仕掛けたスマホ動画の罠は茂美から留利絵に引き継がれ破滅へと導いてしまう菜々子さんの高笑いが聞こえてきそう★　　★　　★　　★にほんブログ村"">

2021.04.26

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10作目「警視の孤独」

ダンカンのいとこジャックと結婚したばかりのウィニー登場牧師としてロンドンに単身赴任中ジェマはウィニーから、ある失踪事件の相談を受ける教区内の信徒で車椅子生活の女性ファニー同居女性が忽然と姿を消したのだ・・・何だか散漫な読後感だった放火、誘拐、殺人の３つの事件が起きるのだが普通は互いに交差しながらラストは一つに収束していく筋書きなのに最後までバラバラ感のまま終わってしまってスッキリしなかったな・・・エレインに対するファニーの感情は最後までだったそして、こんな同居生活も有りなのか～とにほんブログ村"">

2020.08.26

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９作目「警視の週末」

ジェマの元大家で親友完璧な主婦であり母親と思ってたヘイゼルは実は思いもよらない悩みを抱えていた・・・元カレの誘いに乗って、ジェマと一緒にハイランド旅行う～ん、リビィと重なるブロウディ家の男性に弱いのねと言うかドナルド、モテ過ぎ彼の一途過ぎる態度が、ルイーズを追い詰めたんだと思うにほんブログ村"">

2020.07.10

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7作目「警視の予感」8作目「警視の不信」

７作目はダンカンの従兄ジャックに依頼された事件ジェマは警部補に昇進し、そして妊娠８作目は介護で帰省後、気が滅入って何も手につかず引き籠り状態で一気読みジェマとダンカンの生まれてくる赤ちゃん一緒に暮らすこととなったキット家族で住める大きな家を上司のつてで借りることとなる事件はノッテングヒルのポートベロロードアンテッィク商をめぐる殺人事件それぞれの部下、ダグ・カリンやメロディも登場縫物上手なベティや息子でパブでバイトしながら大学へ通うウェズリーラスト悲劇が襲いジェマは傷つき深い悲しみに包まれる・・・ジェマ、大丈夫だよ大切なものは何も失われてはいないあなたの周りには、どんな時も支えとなる家族や友人がいるにほんブログ村"">

2020.06.30

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「警視の哀歌」

読み終えてしまったアンディとネイディーンのエピソード感動的だったな・・・ラストなんて胸が一杯になってしまったよ前シリーズのフレディとキーランのラストシーンも良かったこのシリーズ、こういうとこ好きなんだジェマとダンカンの信頼関係もそうだし分かってるけど～それはいくつもの困難を乗り越えたからだって立ち向かう勇気や努力とそして支えてくれる誰かが居たらどんなに素晴らしいだろうでも、この事件、動機が少し弱い感がする余りに人物がうまく揃い過ぎててそれにラスト、それぞれカップルが都合良過ぎ★　　★　　★にほんブログ村"">

2020.05.03

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「軽視の挑戦」「警視の哀歌」デボラ・クロンビー

　この小説の登場人物にはいつも引き込まれてしまうような魅力と思い入れを感じてしまうジェマとダンカンの仲の良さと信頼感も羨ましいし家族だけでなく、こんな友人がいたら、人生生きるに足るな～と思わせてくれるような人たち～もちろん、ミステリーだからそれ以外の人も登場するけどねそうだ～このシリーズ、１作目の「警視の休暇」もそうだった図書館から借りたんだったその心地よさに、新刊出る度購入することにでも、この２冊、およそ３年間置きっぱなし読書とは遠ざかってた。。。。ちょっと怖かったけど歳とって、感受性薄れて、退屈に思うんじゃないかと～２作目「警視の隣人」本棚探したら何と２５年前の購入あぁ～　　トビーはまだ、あれから３,４歳しか成長してないのに。。。にほんブログ村"">

2020.05.02

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「クォ　ヴァデス」　シェンキェビッチ

買ってもらったのは小学生の時町の本屋さんで、偕成社少女文学全集シリーズ中「カルメン」と「クォヴァデス」、どちらにしようか迷ってた私に、母はこちらになさい～とそうだよね。。。私が母親だったら子供にはやっぱりこちらを薦めるよな～「クォヴァデス　ドミネ」（主よ　何処に）迫害を逃れローマを脱出する使徒ペテロの前に現れたイエスに問うこのシーンは挿絵と共にいまだに心に刻まれているそれに気付いた事に深く感動してしまったリギアとヴィ二キウスのラブロマンスが主な筋立てになってるのだけどペトロ二ウスは未だに理解出来ない存在最期はカッコよく自害して、エウニケからも真の純愛を捧げられるのだけど元はといえばリギアへの恋に目が眩んでるヴィニキウスにあんな入れ知恵さえしなければ後の悲劇は起きなかったんじゃないかと～子供心に思ったよキロンだって復讐心持たなかっただろうし～ネットで本の画像を見て、本当に懐かしかったにほんブログ村"">

2020.04.17

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「境遇」　湊かなえ

境遇 [ 湊かなえ ]湊さんの小説の中の少女や女性たちに、今ひとつ共感出来ないというか違和感を抱くのは私の性格が大雑把で鈍感なせいかもしれない。犯人については、事件の初頭から想像はついた。最後にもうひとひねりあるんじゃないかと期待してたのに～。「これは、決して悲劇ではない。」と締めくくられてたけど、本当にそうなんだろうか・・・。彼女たちの関係は破綻も傷つきもしなかったんだろうか・・・。★　　★にほんブログ村

2016.09.10

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「母性」　湊かなえ

【新品】【本】母性　湊かなえ/著傷口に突き刺さるような小説だった。子供ってこんなにも母親の愛情を意識するものなんだろうか。こんなにも思いがすれ違うものなんだろうか。そんなこと考えたこともなかった私は恵まれてるってことかな。母親という鏡を通してしか自分の存在を見出せないなんて。。。ゆるぎない信念で生きていくことは辛く苦しい。何事も突き詰めて考えない私には理解出来ない。★　　★　　★にほんブログ村

2016.08.28

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「家日和」「我が家の問題」

【楽天ブックスならいつでも送料無料】家日和 [ 奥田英朗【楽天ブックスならいつでも送料無料】我が家の問題 [ 奥田英朗 ]どこにでもあるような家族のどこにでもあるような出来事。でも、いざ、自分事となると、そう簡単には割り切れないのものだ。結末もあまりに日常的で淡々とし過ぎてて小説としてはもうひとひねり、それに毒というか、棘があった方が私好み。この人の文章、「空中ブランコ」もそうだったけどなんというか・・・軽いというか、戯作っぽい。★　　★

2016.08.14

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「警視の因縁」

【楽天ブックスならいつでも送料無料】警視の因縁 [ デボラ・クロンビー ]買ってから読み終えるのに１年かかってしまった。シリーズ１３作目。事件の背景に関する奥行きと、ジェマへの思いで買ってしまう。最近読書から遠のいてしまった。目先の快楽と欲望に釣られてしまって・・・いずれは終わらざるをえないこれらの後再び戻って来れるだろうか・・・★　　★　　★にほんブログ村

2016.07.05

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「その女アレックス」

【楽天ブックスならいつでも送料無料】その女アレックス [ ピエール・ルメートル ]読み終えた夜、布団の中でもう一度アレックスの人生を考えた。やはり、ああするしかなかったのだと彼女の為にそう思うことにした。「物語は大逆転を繰り返し～」とか「すべてをひっくり返す～」といった書評が、アレックスの人物像に対するものなら冒頭の抑え目、意味ありげで慎重な文章から何となく、そういう事だろう～と予測は出来たけどね。余りに凄惨な殺人方法が、多分その動機を指し示してるんだろうけどそれに値するのは何だろうとそんな思いで読み進んだ。やたら泣くシーンが多い気がしてたけどラストで分った。彼女の人生は悲しみと怒りしかなかったんだと・・・そう思えてしまうのが怖かった。★　　　★　　　★　　　★にほんブログ村

2015.09.24

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「スクラップアンドビルド」　羽田　圭介

【楽天ブックスならいつでも送料無料】スクラップ・アンド・ビルド [ 羽田圭介 ]　介護されてるおじいちゃんも、したたかだな～おじいちゃん目線のストーリーだと、どんなんだろ～と思った。それに、母親の投げかけるセリフの辛辣さも凄い。言葉による虐待かも。でも、これを解決する方法は家族を引き離すしかない。それが出来ないのは介護政策の不備と経済的なこと。母親を責めるなんて、とても出来ない。高齢者介護はもはや、小説のメインテーマなんだな・・・でも、この長崎弁、ちょっと変～じゃない★　　　★にほんブログ村

2015.09.13

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「火花」　又吉直樹

【楽天ブックスならいつでも送料無料】火花【8/12頃発送予定】 [ 又吉直樹 ]職場の人が貸してくれました。漫才師と小説家は、言葉を駆使する事に共通点があるのかもしれない。神谷の芸人としてのストイックな生き方を尊敬する徳永はそのまま作者の視点なんだろうな。彼らのやり取りはマニアック過ぎて中々感情移入しかねるとこではあったけど。コアな世界なんだろうな。日常的に自分の才能と直面しつつ生きて行くって。★にほんブログ村

2015.08.05

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「ナオミとカナコ」　奥田英朗

【楽天ブックスならいつでも送料無料】ナオミとカナコ [ 奥田英朗 ]「ＯＵＴ」を思い出されるようなクライムストーリー。ＤＶの悲惨さには怒りで胸が潰れる思いだった。殺されても一切の同情はなかった。彼女たちが、こんなリスクを犯さざるをえない状況に　追い込まれてしまうその現実が怖ろしい。小説でなく現実世界だったなら冒頭ナオミが言ってたように離婚し、警察に訴え生きたまま社会的に抹殺してやりたい。義妹さえ居なければ、計画は成功してたかも。それにしても、兄の卑劣な本性を知りながらそれでも兄の名誉を守ろうとするなんてあの行動は理解出来ない★　　★　　★　　★ にほんブログ村

2015.06.14

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「夜また夜の深い夜」　桐野夏生

【楽天ブックスならいつでも送料無料】夜また夜の深い夜 [ 桐野夏生一気読みをしてしまった。桐野さんのＯＵＴな女性が何か好き・・・本当にアウトなのはマイコより、麻呂味の方が上かな。一体何が真実なのか最後まで分らなかった。あの母親のセリフだって、本当かどうか・・・確かなのはエリスのたどった運命。胸が締め付けられた。生まれた国によってこんなにも人生は違ってしまう。マイコとアナは決してエリスを忘れないだろう。★　　★　　★　　★]にほんブログ村

2015.05.27

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「闇に香る嘘」　　下村敦史

【楽天ブックスならいつでも送料無料】【愛のポイント2倍】闇に香る嘘 [ 下村敦史 ]犯人探しというよりも最終的には自分探しのミステリーだった。自分のルーツを探るのはとても勇気のいることだと思う。主人公には家族の血縁に関して判明せざる状況があったけどもしかしたら、すべては闇の中だったかも。★　　★　　★にほんブログ村

2015.04.26

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「人生相談」　　真梨幸子

人生相談。-【電子書籍】連作の短編なんだけど、筋や登場人物が複雑に絡み合ってて一度読んだだけでは中々理解不能。印象希薄なまま終わってしまいました。再読の余裕は精神的にも図書館借り出し期間にもありませんでした。昔だったら、それぞれパズルにキチッと当てはめながら読んだろうな。★　　　★にほんブログ村

2015.04.26

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「あなたの人生、片づけます」　谷垣　美雨

【楽天ブックスならいつでも送料無料】あなたの人生、片づけます [ 垣谷美雨 ]よく問題になるゴミ屋敷、片付けられないのは心に問題があるのでは・・・という観点がテーマの「片付け屋大庭十萬里」シリーズ。質素だった昔と、物の溢れかえる今とは「もったいない」の言葉のとらえ方が全く違う。私も少しづつ考えなくっちゃね・・・。★　　★　　★にほんブログ村

2015.04.05

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「ロスト・ケア」　葉真中　顕

【楽天ブックスならいつでも送料無料】ロスト・ケア [ 葉真中顕 ]何とも暗鬱になってしまう本だった・・・分ってても、老人介護がテーマの本にはツイ手が伸びてしまう。義母との体験や、ヒタヒタと押し寄せて来る自分たちの老後の不安がそうさせるのかも。大友のクリスチャンとして「原罪」の考え方、こんなの「高等遊民」的なんだな～と思った。働いてるけどね。いくら、どんな小説を読んでも、救いのない、永遠に答えの出ないテーマだ。　　★　　　★にほんブログ村

2015.03.19

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「子育てはもう卒業します」　　垣谷　美雨

【楽天ブックスならいつでも送料無料】子育てはもう卒業します [ 垣谷美雨三人の女性の大学時代から、就職、結婚、子育てに至る　遍歴と友情の物語。同時代を生きた私、色々自分と重ね合わせてしまったかな。思い通りの子育てをやりおおせた母親って一体どれ程いるんだろう。何だか余りに平凡で、通俗的で、　知り合いの身の上話を聞いてるよう。三人の友情はちょっと羨ましかった～。★　　　★]にほんブログ村

2015.03.14

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「７０歳死亡法案、可決」　垣谷美雨

【楽天ブックスならいつでも送料無料】七十歳死亡法案、可決 [ 垣谷美雨 ]老人介護がテーマの家族小説は多いけどこれは過激ともいえるタイトルがポイント。強引過ぎる設定なのに、登場人物があまりにリアル、一々共感してしまう。「そして荒野」の「朋美」より「東洋子」の家出の方が私にとっては理解出来るかな。姑の傷の秘密はちょっと出来過ぎ。私も心のどこかで「死亡法案」には賛成かも。違和感はあるにせよ・・・。母の家出以降の「正樹」の活躍ぶりは小気味良かった。ジコチューな小姑に毒づき父親を呼び戻すあたり、やっぱり頭いいんだなって。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2015.03.07

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「長女たち」　篠田節子

【楽天ブックスならいつでも送料無料】長女たち [ 篠田節子 ]「女たちのジハード」を思い出した。彼女たちは皆、教養があり聡明で世間的常識を兼ね備え経済的にも恵まれている。それでも、母娘という深～い生々しい関係の闇を避けて通ることは出来ない。桐野夏生さんの女性よりは、近親感あるかな。「ミッション」は、他の２編とは違った印象だった。それが善意の使命感からのものであっても必ずしも他者の幸福に繋がるとは限らない・・・彼らの死生観は間違っているのだろうか・・・この世は苦行の連続、「死」はあの世の安楽の世界に行くこと～とするならば・・・それは崇高にさえ思える・・・人類の進歩は全ての人に幸福をもたらす訳じゃない。にほんブログ村

2015.02.22

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宮尾登美子さんの本

宮尾登美子さんが亡くなりました。初めて読んだのは「一弦の糸」だったと思う。確か次に読んだ「鬼龍院花子の生涯」が面白くって何作か本を読んだり、映画も観た。宮尾さんの小説のヒロインはあんなにどんなに虐げられ逆境に立たされても決して卑屈になったり弱音を吐くことはない。どんな時も凛として、俗に流れず自分の意思を貫く。孤高なまでに健気だ。余りの頑固な一途さに、私は中々共感出来ない。決してあんな生き方は出来ないだろう・・・只、それが、例えようも無く気高く大切なものであるのは分かる。こんなにも心を打ち余韻を残すのだから。初仕事から６日連続パート。どうやらいつもの生活が戻って来ました。にほんブログ村

2015.01.09

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「プラチナデータ」　東野圭吾

【楽天ブックスならいつでも送料無料】プラチナデータ [ 東野圭吾 ]人体科学が題材のミステリー。東野さんの場合「ガリレオシリーズ」などの本格物よりこのジャンルの方が私は好き。昔、ハマって読みあさったものだ。科学ものでありながら、いつもロマンティックな恋愛もの仕立てになってるんだよね。もう、かっての新鮮味は薄れてしまった・・・では、嵐の二宮君が「神楽」だったそうだけど何か全然違う気がする。観てないけど。★　　　★にほんブログ村

2014.10.27

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「ペテロの葬列」　　宮部みゆき

　【新品】【書籍ハードカバー】宮部みゆきペテロの葬列図書館で予約待ちしてる間にドラマが始まり終わっちゃいました。例えばドラマでは、間野さんに重点置き過ぎ。原作ではもっとサラッと流してたよ。それと暮木老人の印象かな・・・もっとくたびれた老人風、一見どこにでも居るような・・・。あの俳優さんでは、ちょっと存在感在り過ぎ。芝居が掛かり過ぎてて原作の、何ともいえないリアルな薄気味悪さが欠けてたな・・・。闇の奥に捨てられてきたような暮木老人の過去が浮かび上がってくるドキドキ感は「火車」を思い出してしまったよ。でも・・・菜穂子の行動は・・・ドラマでも、原作でも、私には全く理解出来なかった。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2014.10.25

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「去年の冬、きみと別れ」　　中村文則

去年の冬、きみと別れ複数の人間の一人称によって語られるストーリィ。トリッキーな構成で、雑読み乱読では辻褄が解かり難かった。もう一度、丁寧に読んでみたら納得いくかな。人物描写を削ぎ落としたようなある意味文学的でモノトーン調の文章だと思った。作中の誰にも共感は感じられない。それを拒否するだろう人物ばかりだったから。★　　　★　　　★ にほんブログ村

2014.08.30

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「警視の偽装」　デボラ・クロンビー

【楽天ブックスならいつでも送料無料】【夏文庫14】【今年はポイント&海外旅行Wチャンス！】警視の偽装［デボラ・D．クロンビ］現在の事件のストーリーと　エリカの過去のストーリーが同時進行の筋立て。謎解きよりも、登場人物の人間性やその関係に重点がいってしまう。だって、このシリーズ、もう１２作目なんだもん。ジェマは益々魅力的だしダンカンも、あんな夫だったな・・・と、心密かに思ってしまう。このようなエピソードは、何度目にしたことだろう。その度に胸のつぶれる思いがする。底知れない悲しみと憎悪、怒り・・・人は長生きになった分、背負うものも重たくなったんだ。★　　★　　★　　★ちょっと甘いかな。どもこのシリーズとは相性がいいので。にほんブログ村

2014.08.14

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「乱反射」　　貫井徳郎

何だか、後味悪い読後感だった。加山がじゅうだんする日常的な罪に全く身に覚えのない人って、一体何人いるだろう・・・。只、それを指摘された時の開き直りと保身の言い訳から攻撃に至る様は怖かった。やり切れなさだけが残った。 ★　　★　　★ にほんブログ村

2014.05.03

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「なぎさ」　山本文緒

【送料無料】なぎさ［山本文緒］心に沁みた。冒頭は平坦で少し退屈だった。それが～いつのまにか夫婦や姉妹間に流れる、どこか不自然な緊張感の謎。冬乃と佐々井君夫婦に降りかかってくる出来事封印された感情が追い詰められ、遂には抑えきれないものとなって吐露していく様は次第に引き込まれずにはいられない。冬乃や笹井君の不器用で傷つき易い生き方は本当に切なかった。お互いを必要としてるのに伝わらない・・・自分の気持ちを表現することが苦手な私に思いを準えてしまったよ。佐々井君に廻り合えた冬乃が、私は羨ましいな。家族の絆は残酷だ。あんな親なのに、冬乃はお金を振込み、菫は住所を知らせずにはいられない。カフェを売ると告げた時、抗議する冬乃に、菫が言った言葉「姉だから、ただ同然で譲ってもらえると思ってる？」その時の憎しみの瞳はきっと姉の中に両親を見たのかも・・・。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2014.03.16

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「昨夜のカレー明日のパン」　木皿泉

昨夜のカレー、明日のパン-【電子書籍】心の琴線に触れるって、こういうことかもしれない。「感動」や「共感」は大げさ過ぎる。テツコやギフ、その周りの人たち。きっと、自分の周りにも居るんだと思う。只、それを見抜く力が足りないんだ。独りの方が確かに自由で気楽ではあるけれどそれだけでは生きてる、存在してるってことにならない。ささやかな繋がりの中で生きていくこの小説の中の人々の何気ない謙虚さが好きなのかもしれない。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2014.01.09

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「だから荒野」　桐野夏生

【送料無料】だから荒野［桐野夏生］桐野さんのヒロインは鬱屈した感情を持て余しながらもいつも「猛々しく」弾けている。女性だったら朋美の行動への共感は容易かな。でも、寒々しい虚無と刺々しい毒がないとこが読み易くもあり、物足りなくもある。ラストの締めがまるでホームドラマみたい。何か、あまりにフツーなんだもん。「ハピネス」の時も感じたけど～★　　　★　　　★　　　★ にほんブログ村

2013.11.23

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「ソロモンの偽証　第３部　法廷」　宮部みゆき

【送料無料】ソロモンの偽証（第3部）［宮部みゆき］読み終わった後しばらく余韻に浸った。鋭い洞察力、勇気ある実行力、細やかな優しさ・・・もし現実に、こんな中学生が普通だとしたら驚きだ。ミステリーというより人間ドラマって感じ。自分の中学時代を思い返してみた。周りにこんなクラスメイトが居ただろうかいや、そうじゃなくて・・・私はちっとも人の内面を、裏側を見てやしなかったんだ。今でも人を見る目がないけどね。これは成長のドラマでもあるけれど一番大人になったのは野田君かな・・・★　　★　　★　　★　　★ にほんブログ村

2013.10.12

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「ハピネス」　桐野夏生

【送料無料】ハピネス［桐野夏生］お互いを「〇〇ちゃんママ」と呼び合うママ友たちのグループ。常に相手の身なりや家庭環境に探りをいれランク付けしている・・・。怖いっ～　　なんて怖いんだ～くだらないオバサンたちだ～と思いながらもほんのちょっぴり、身につまされる思いがするとこが上手いなぁ。しかし、当初全く感情移入出来なかった有紗の変わり様。晴子のセリフでも明らか。美雨ママことヨーコのおかげかな。ハッピーエンドとはいかないけど突き抜けたような爽快感のラストでした。★　　★　　★　　★　　★にほんブログ村

2013.10.04

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「折れた竜骨」　米澤穂信

【送料無料】折れた竜骨［米澤穂信］舞台は中世ヨーロッパ、魔法や伝説が当たり前に存在する世界でのミステリー。「薔薇の名前」とか「ジェボーダンの獣」の雰囲気。映画にしたら面白いだろうな・・・。でも、熟読する余裕なく返却日となり飛ばし読み。「インシテミル」の後遺症で手を出し難かったの。本当はもっと面白いのかもしれない。★　　　★　　　★にほんブログ村

2013.09.20

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「嘘」　北國浩二

【送料無料】嘘［北國浩二］「八日目の蝉」とドラマ「マザー」を思い浮かべてしまった。息子を亡くし、認知症の父親と失意の生活を送る千紗子の前に記憶喪失の少年が現れる。亀田医師や久江の協力のもと3人は家族として暮らしていくのだが・・・。少年は自らの意思で、母親を選び取ったのだ。その聡明さがちょっと怖かった。★　　★　　★にほんブログ村

2013.09.07

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「11　eleven」　津原泰水」

【送料無料】11（eleven）［津原泰水］好き嫌いが分かれる本だと思う。私は苦手かな・・・こんな変化球的小説。読解力と感性の欠如を思い知らされてしまう。シュールで、思わせぶりで、突き放したような昔読んだ、夢野久作のような感じ。★にほんブログ村

2013.09.02

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「忘れられた花園」　ケイト・モートン

　読書の醍醐味は、時空を超えてその世界に浸れること～。この快感を放棄するなんて・・・「レベッカ」やＢ・ホルトのゴシック・サスペンス　ゴダ～ドの初期作「リオノーラの肖像」とか。一頃夢中だったけど、色々読んでくうち、何となくストーリーのマンネリ化を感じそれに長いし～最近は逃避気味でした。でも、久しぶりに、昔味わった、あの高揚感と満足感に浸ることが出来ました。上手く理解出来なかったのは養父ヒューから、真実を告げられたネルが自分のアイデンティティを失いそれまでの家族や周りの環境の全てから逃避してしまう件。あんな善意で満ち足りた愛情に育まれながら、それでも尚、ネルにとっては全てが虚構でしかなかったなんて・・・。「生みの親より育ての親」というけどその信憑性はもし、私が同じ立場だったなら・・・。妙に気になったところでした。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2013.08.30

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「緑の毒」　　桐野夏生

【送料無料】緑の毒［桐野夏生］桐野さんの小説はリアル社会の方が読み易い。医者でありながら、妻の不倫への嫉妬から卑劣なレイプを重ねる川辺。対する被害者たちとナースたちの反撃。やっぱり、桐野さんの描く女性たちは凄いそれに、都会に生息する生身の人間の体温が感じられる。宮部さんの小説は、結構子供に癒されるけどそれがない分、肌に痛いな。★　　★　　★にほんブログ村

2013.08.22

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「凍花」　斉木香津

【送料無料】凍花［斉木香津］人も羨む仲良し三姉妹だと思ってたのに上の姉が下の姉を殺してしまった・・・。三女の柚香はどうしてもその事実が受け入れられず動機を探ろうとする。しかし、百合の周辺の人たちの証言そして、日記を読むことによって優しく完璧だと信じてた百合のもう一つの裏の顔を知ることになる・・・。筋は単純で読み易かった。ここまで二面性を使い分けられるものかな性格の裏側の一端を見破ってしまうのが身近な家族ではなく他人だというのがリアルというか印象に残った。本当に仲の好い姉妹なんだな～って。肉親を客観視するのは中々難しいもの。でも、百合はやっぱり異常だと思う。両親の育て方に問題があったわけでもなく感情の自制の反動とはいえ、あんな憎悪と嫌悪瞬間的感情は分からないでもないけど文章にするのは・・・それに、たとえ動機が何であれ私は一片たりとも百合には同情出来ない。★　　　★　　　★にほんブログ村

2013.07.13

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「サファイア」　湊かなえ

【送料無料】サファイア［湊かなえ］それぞれの宝石に因んだ短編集。どれもストーリーが凡庸で、いまいち印象に残らなかったかな。一番好きだったのは「ムーンストーン」。こういう女性同士の友情って、つい、のめり込んで読んでしまう。危うさと残酷さと、他にも色んなものが交じり合ったとらえどころのないものの中にある確信を見出した感動かな。★　　　★　　　★にほんブログ村

2013.07.06

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「愛という言葉を口に出来なかった二人のために」沢木耕太郎

【送料無料】「愛」という言葉を口にできなかった二人のために［沢木耕太郎］こんな文章を読んでしまったら、どうしてもその映画を観たくなってしまう。そして、それが例え、以前観た時はつまらなかったとしてもこれを読んだとたん、まるで輝きを放ち始める。もしかしたら、映画そのものよりこの映画についてのエッセイに感動してるのかもしれない。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2013.06.15

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「ウエストウイング」　津村記久子

【送料無料】ウエストウイング［津村記久子］リアルな社会の一面を切り取ったような小説。古ぼけた雑居ビルに通うサラリーマン、OＬ、塾生の小学生。この3人はビルのある空室を秘密の憩いの場としてるのだがお互いに顔を合わせたことはない。この設定が面白かったな。3人の視点でストーリーは語られる。共通するのは、先の読めない閉塞感と抑圧。でも、フジワラはいなくても良かったかな。3人の方が楽しいけど～。ネムロには思わず自分を同化してしまったよ。消しゴム印に気付いた時なんて私までテンションだった。ヒロシの場面が一番良かった。空気を読み過ぎて、自分の意思や能力を発揮しづらい少年・・・子供でありながら、大人の一部を背負わされてしまったような～。「ソロモンの偽証」の「野田君」を思い出してしまった。ラストはとても良かったと思う。心地よく、共感できる小説だった。★　　　★　　　★ にほんブログ村

2013.06.08

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「ソロモンの偽証　第1部、第2部」

　　　　図書館から借りて来た時は少々怯んだ。厚い・・・しかも3部作・・・。しばらく手付かず状態だったけど、返却日は迫ってくるし恐る恐る読み始めた。忽ち本の中に引きずり込まれてしまった。本当に人物描写が上手い。それぞれの人に対しての視点が心にしみる。素直に共感出来る・・・。それに、様々な伏線に仕掛けられたサスペンス感も堪らない。賢人王「ソロモンの偽証」の意味は何だろう慌てて「3部」を予約したけど、いつになることやら。★　　★　　★　　★　　★ にほんブログ村

2013.05.01

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「殺人鬼フジコの衝動」　　真梨幸子

【送料無料】殺人鬼フジコの衝動［真梨幸子］　怖さのあまり一気読みをしてしまった～徹頭徹尾、悲惨で救いようのない話だった・・・。善良とか誠実な人間は一人も登場しなかった。児童虐待、いじめ、暴力、これでもか～という程の生ナマしい悪意の描写。痛々し過ぎて、可哀そうを通り越してしまう。「ぶぉぉぉぉぉぉぉぉんんんんんんんん。」という音に込められたフジコの怒りと絶望の衝動はホラーそのものだった。一番怖かったのは、決してフジコを見捨てない叔母さんの親切心かな。★　　★　　★　　★にほんブログ村

2013.04.09

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