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我が家のももは今7歳になる。猫の歳から言ったら中年まっさかりであろうか。
赤ちゃん赤ちゃんしているのでそんなに歳を取ったとは思って居なかったが結構な歳になった訳である。 初め貰って来た時小さかった。メスだからと、周りの者から避妊手術を勧められたりしたが、何だか同性として忍びなくてまだ、まだ、と言っているうちにそこそこ大きくなってしまった。 人間の都合の良いように丈夫な身体にを傷つけてしまうのにも抵抗があった。 やがて、ももも成長しさかりがつくようになった。 あのか細い体からどうしてあんな声が出るのかと不思議に思われるほどのだみ声。 だが、其れも自然なことだからと家中我慢して暮らした。 一番我慢していたのは息子だったと思う。 やはり猫にも男性フェエロモン匂いが判るらしく、さかりがつくと息子から離れようとしない。朝も彼の部屋の前で起きてくるのを待っていたほどだった。 さかりがつくのは年に2~3回。仕方が無いのでその期間はじっと過ぎるのを待っていた。 ところが今年になってももに毎月さかりがつくようになり、だんだん頻繁になって遂に1ヶ月エンドレスと言う状態になった。家の者も辛いが、華奢なももの身体にも負担がかかっていそうで見ていて痛々しいほどとなった。 もうお手上げである。 友達に相談するとそれは良く無いことだからと、お医者様へ行くことを勧められた。 恐る恐る医者へ出かけた。 やはり、手術が必要だといわれた。 小さい時に、可愛そうだから、と勝手に思った私が悪かった。 やはり小さい内に手術をしていれば、こんな苦しい思いをさせなくても済んだのに。と華奢な身体を摩りながら思った。 来週手術になると息子に伝えたら、「ももの子一匹欲しかったよね。」と言われた。 そうだよね。ももだって母さんになれたかもしれないのに、我が家に拾われて来たから母親になることもできなかったんだ。ごめんね。 生き物を飼うということは、その生き物の一生を支配すること。 どう扱うかは飼い主の自由ではあるが、盲目的な愛だけでは飼ってはいけないし、飼われるものの立場も考えなくてはならないと思った。 子供の頃可愛がって飼っていた犬や猫が死んだときは本当に悲しかった。 生き物は死んだら還ってこない。と言うことを自然に学んだ様な気がする。 今の子の中には、ゲーム感覚で、死んでもリセットすれば生き返れると思っている子がいるらしい。恐ろしいことである。命の大切さを知って欲しいと思う。 ももは、久しぶりのお出かけから帰って来てまた、だみ声で鳴いては息子にへばり付いている。息子に「最後のさかりなんだし、苛めて邪険にしないでよ」と言い置いた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年05月21日 15時31分31秒
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