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昨日、今にも空から雨がこぼれそうな中、上野の科学博物館へ恐竜展を見に行って来た。
かつて1億6000万年もの間地上に君臨した恐竜たちではあるが、いまだに多くの謎に包まれたままである。人類の登場より遥か以前にこの地球上に君臨した恐竜に敬意を示すべくいそいそと出かけた。 まずはのティラノザウルスが上野の町を闊歩するCGグラフィックが出迎えてくれた。実によくできているフィルムでそれだけでわくわく。 ジュラシックパークよりも流石にティラノザウルスが鮮明で、生き生きと町を闊歩していた。 恐竜の研究はこの100年位の間に盛んになった。 近年、アフリカ、中国などで恐竜の化石が多く発掘されている。その興味深い化石資料から、徐々にその恐竜の実態がが明らかになりつつあるという。特に、羽毛の生えたティラノサウルス科の発見は、恐竜の一部が現在の鳥に続く進化の道をたどったのではないか、という恐竜→鳥の進化仮説を裏付けるものであると言うのだかが、私には今回の展示からどうもそこらの展開がいまいち掴めない。 今回の展覧会の目玉は何といってもアメリカ・フィールド博物館所蔵、全身の90%以上の化石が発見され、オークションで約10億円で落札されたことで世界一有名になった、ティラノサウルス“SUE(スー)”の全身複製骨格である。しかも日本初公開。これは見なければ。 見ると、圧倒されるほど大きい。これで肉がついたらどれだけの大きさになるのか想像もつかない。体長は13mあまり、体重は7トンにもなったという。年齢は28歳。長寿のティラちゃん。 だが、不思議なことがある。 あれだけ立派な脚を持ち、しっかりした頭、尻尾を持っているのに。極端に手が小さい。 あれでは何の役にも立たないのではないか。 ティラノサウルスの腕はあれでは短過ぎて、転んでも受け身がとれないしだろうし、口に届かせることも出来ない。お飾りのような手。 現実、スーの脚にはびっくりすることに何箇所も骨折の跡があった。 今はCTスキャンで骨の中、脳の仕組みまで、研究が進んでいる。 この腕をどのように使っていたのか、早く知りたいと思った。 地球上の平地を、こんな大きな恐竜達が闊歩し、繁栄を続けることができたということは、それだけ緑が、生き物が存在したということに他ならない。 地球の豊かさ、奥深さを感じてしまった。 恐竜達は自然の変化の中で絶滅していった。 人間はどうだろう。 自分達の欲望で自然を破壊し、地球の生命力を弱めているように思える。 自然との、いや、地球との共存を考え無くては、恐竜のように1万6,000年もの間地球に君臨することはできないだろう。 どうしたらいいか。グローバルな視点で考えなくてはならないことだと思う。 地球への愛おしさを、恐竜展で感じた半日であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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