夢のまたゆめ

先日のこと、マンションの管理事務所からなにやらお知らせが入っていた。
メールボックスから取り出して手に持ったまでは覚えていたが、その後がいけない。鍵を開け、持っていた荷物の片付けをしているうちに失念してしまった。

一昨日の昼のこと。

電気がパチッと消えた。
ブレーカーが落ちた形跡はないと・・・・
ん？水が出ない。
ということは、お湯も出ない。
ほ？ガスコンロが使えない。
あ、電話機も使えない。
夏だからいいが、暖房も使えない。
あっ、トイレも使えないなぁ･･･
キャッ、もうできないことだらけ。

一瞬にして我が家は只の箱になった。
我が家のマンションはオール電化ではない。だが、電気に頼っている部分がかなり多い。暖房及び給湯は全館集中型だから電気が使えないと暖房も入らなくなるし、お風呂も入れなくなる。

おーいおーい。どうなってるの？と管理事務所へ電話を入れると。「先日お知らせを入れておいたのですが・・・」というお答え。
「あ、そうだったのね。」冷や汗が流れた。

電気のなにやらのメンテナンスの為停電します。と書かれたお知らせが確かにあった。

何時もある。何時も使えると思うものが突然使えなくなったら、と考えると怖くなる。たった１時間ほどの停電でパニックになることは無いが、これが長時間、長期間になるときはどうしよう。ここに住んではいられないな。と思ったりする。
阪神大震災の時、マンションにお住まいだった方はどうなさったのだろうと、今になって思ったりした。

実家のように庭に井戸を掘り、常に練炭火鉢の備えがある家とは大違い。
都会に住むということは、こういう危険性も孕んでいるのだと痛感した。
防災の日も近い。何とかしないと。と考え込んでしまった。

待つこと１時間。突然パチッと電気がついた。
有り難味を知った。