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サッカーの熱気も静まった夜明け。
漆黒の闇が薄皮をはぐように薄明るくなろうとする頃。 白亜のマンションの廊下をすべるように歩く人影。 とあるドアに手をかけるとドアはすっと開き・・・人影は吸い込まれるように中へ。 二分もしないうちに人影は二個のバッグを片手に登場。そのまま何もなかったように去っていった。 家の中には健やかな寝息だけが響いていた。 土曜日の早朝の一こま。 土曜日の朝。このところ泊まっていた娘が落ち着かない。 朝から電話をかけたり、どこかへ出かけたり。ん?何をしているのかな?? しばらくすると娘が言った。「お母さん悪いけどお金貸してくれない?」 タクシーの中へバック忘れてきたらしい。だって、部屋にバックが無いんだもん。ということだった。 はーーん。そそっかしいわねぇ。としょげる娘にしばしお説教。 では、お昼を食べたら一緒に買い物へ。ということになったのだが・・・・ あーーーーーっ。出かけようと思ったら私のバックが・・・・・無い!!!!! うっそぉ。昨日リビングに置きっ放しにはしたけれど、だれも触っていないと言う。 え?え?え?えーーーーーーーーっ?????? きき昨日鍵かけたっけ????うっそーーーーーー開いてた????? どこも触られた跡は無い。だがしかしバックが二つ忽然と姿を消している。 ここで半信半疑ながら、泥棒さんが入った事を実感した。 えーーーーっなんでぇ????が本当心境。 110番して、刑事さんがお見えになってもまだ半信半疑ではあったが無いものは無い。 ほんもののの刑事さんの登場で娘も私も主人も舞い上がってしまった。 指紋取りセットも間近で観て、警察御用達のカメラも観てふーーーん。 カード類はすぐに止めたがやはりいろいろ気になる。 鍵も直ぐ付けなおし一安心ではあるが・・・・・・・・ 女のバックは命の次に大事なもの。 娘も私もすっからかんになってしまった。化粧ポーチも、手帳も、お財布も、定期も・・・あーーー考えたらため息をつきたくなるほどのアイテムの数数。無くなって判るありがたさ。 それにしても、リビングの隣は私たちの寝室。ふすま越しではあるが置いてあった場所とは1メートルも離れていないところに私の頭があったのに。ももが出入りするために襖は隙間を開けてあったのに。 なんと大胆な泥棒さんだこと!! 私の横数十センチ横のところを歩いていたのかと思うとぞっとする。 息子と、主人が異口同音。 どうして僕のを持っていかなかったのだろう。 あはは、君たちは考えが足りないねぇ。 お金入ってた?かばんはブランドだった????目ぼしいもの入ってた??? 流石プロ!!!目の付け所が良いワイ!!などとほめる気はないが・・きっちりお高いものから持っていったという感じである。 煩雑な手続きの数々もやっと今日終了 何だかねぇ・・・と憤懣やるかたない。誰だー持って行った奴は。 現金は抜いて持っていっても良いが、ほかの物は廊下にでも置いておいてくれたね何の文句も言わないからぁ。 と娘と話した。お金で買えないものの数々が消えてしまった。日に日に消失感が強くなってきた。 誰も怪我しなくて良かったじゃない。とは幼友達の弁。 確かにそうでは有るが・・・ しばらくはこの梅雨空のような鬱々とした気分が続く予感。 わが身の錆とは言うものの。ふぅ・・・・・ 皆様も、もう一回戸締りをご確認ください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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