カチカチと時計の音が聞こえるわ・・・
真夜中に響く時計の音・・・
何だか・・・あの日のことを思い出してしまうわ・・・
眠れなくなってしまうわ・・・
あの日のことを思い出してしまうくらいに・・・
眠りにつくことができなくなる・・・
あのひとと・・・
サヨナラをしてしまったことが・・・
まだ今でも・・・悲しく思えてしまうわ・・・
どうしてサヨナラをしなければいけなかったの・・・
貴方は・・・わたくしのこと・・・愛していたのに・・・
貴方は・・・わたくしの財産が目当てだった・・・
わたくしは・・・貴方のために財産をすべてあげたわ・・・
貴方のお父様を助けたいために・・・
わたくしは・・・全財産をつぎ込んでまでしたのよ・・・
貴方に・・・全財産を渡した瞬間・・・
突然いなくなってしまったわ・・・
貴方の目当ては・・・わたくしの財産・・・
愛なんて・・・全く関係がなかったのよ・・・
わたくし・・・貴方のこと・・・信じていた・・・
そんなふうには全く見えなかった・・・
嘘でしょう・・・本当に・・・嘘でしょう・・・
こんな事実は・・・絶対に・・・嘘だわ・・・
でも・・・現実は・・・すべての財産を奪われてしまった・・・
わたくしの両親が貯めてくれた莫大な財産・・・
わたくしのために使って欲しい財産・・・
なんて・・・わたくしは・・・
こんなことをしてしまったのかしら・・・
もう・・・きっと戻すこともできない財産・・・
あの人の行方もきっと分からないわ・・・
わたくしどうすればいいの・・・?
わたくしのもとには・・・多少の財産は残っている・・・
それは・・・どうしても使うことのできない財産・・・
あのひとに逢いたい・・・
絶対に逢いたい・・・
あのひとから・・・本当の理由を聞いてみたい・・・
財産を奪われてしまったこの苦しみと悲しみは・・・
ずっと消えることはないわ・・・
愛していたのよ・・・
本当に・・・愛していたのよ・・・
あのひとは・・・
どうしてわたくしを裏切ったの・・・?
真実を教えてほしいわ・・・
まず・・・逢わせてほしいだけですわ・・・