”指切りをした小さな頃のわたしと・・初恋の君に・・・恋をした時代に・・・”
指きりした記憶・・・
小さな頃に・・・好きな男の子に指切りをした約束・・・
”ねえ・・・大きくなったら・・・わたしを迎えに来て・・・一緒に結婚をして・・・”
そんな淡い思い出の中に・・・そう描かれていたやさしい物語・・・
定番の指きりの約束だけども・・・
わたしにも・・・そんな素敵な恋の約束があったんだね・・・
子供同士で・・・言い合ったあまりにも軽い気持ちなのか・・・
しかし・・・その言葉の中に実は・・・深さがあって・・・
今大人のなって・・・考えてみると・・・
あのときの・・・わたしと男の子は・・・真剣だったかもしれない・・・
小指と小指同士で・・・恋の約束と誓いの愛・・・
ねえ・・・それから・・・小指と小指で・・・口づけしてみない・・・
だって・・・王子様だって・・・お姫様に・・・キスをして・・・目覚めんだよ・・・
白雪姫の絵本にあったよね・・・
それなら・・・わたしたちだって・・・王子様とお姫様みたいになれるんだよ・・・
わたしは・・・お姫様で・・・君は・・・王子様ね・・・
まあ・・・わたしにふさわしい王子様・・・
どうか・・・小指に口づけを・・・交わして・・・
そうすれば・・・わたしも君も・・・結婚することができるの・・・
遊び半分・・・本気半分・・・みたいな・・・まるで・・・劇のような・・・
この恋は・・・わたしは・・・誓います・・・
この恋は・・・ぼくは誓います・・・
そして・・・
小指にくちづけを交わし合った・・・
これで・・・わたしと君は・・・運命の出逢いによって・・・結ばれたのよ・・・
でも・・・まだ・・・わたしたちは・・・子供だから・・・
早く大人になって・・・本当に結婚しようね・・・
約束だよ・・・
きっと・・・
きっとだよ・・・
遠い恋の思い出の中で・・・
夢は・・・徐々に・・・薄れてゆく・・・
もうあれから・・・何十年経ってしまって・・・
その約束さえも・・・現実にはなることができなった・・・
でもわたしは・・・うれしかったよ・・・
だって・・・わたしのこと・・・好きになってくれた男の子は・・・
一番わたしの中で・・・ヒーローだったし・・・
たくさんの女の子の中から・・・
意外なわたしを選んでくれたこと・・・
そして・・・
わたしにやさしく接してくれた男の子・・・
幼稚園から・・・わたしの恋ははじまっていたんだね・・・
遊びの恋でも・・・本当にように思えた日々・・・
恋があまり理解できる年齢でもなかったけど・・・
それでも・・・何となくワクワクしたあの頃・・・
心の中が・・・やさしくなれたあの気持ちには・・・もう出逢えることはないのかな・・・?
ときどきでいいから・・・
夢の中で・・・その映像を回想しながら・・・
また・・・とても懐かしい恋を・・・見てみたいなあ・・・
もう・・・その男の子は・・・今何をしているのかな・・・?
大人になった君を見てみたいなあ・・・
そして・・・大人になったわたしも・・・
昔の恋は・・・すべて幻のまま・・・
そして・・・プレミアのような・・・とても価値があった恋の物語だったよ・・・
はじめての恋は・・・きっと・・・今に継ぐいてゆく革命の恋かもね・・・