ちょっといい話
母親が離婚するという母はエルビス・プレスリーのファン部屋に納まりきらないほどのレコード押入にうずたかくしまい込んだ写真集や雑誌・スクラッププレスリーが亡くなった時は一人その地へ飛んで行った1ヶ月ほど泣き続け涙が治まった時、母の神経は冒されていたそれから30年、父と母は何度も離婚を話し合ったでも辛うじて父の妥協がそれを守ってきたしかし、最近母はエルビスから来る夜毎の電話を待つようになっているそれも日本語で囁いてくれてBGMにエルビスの曲が流れているとか「勘違いだ」と言い聞かせても「ウソではない」と果ては父との離婚後エルビスと結婚するという夜12:00父が寝てしまってから、かかってくるという電話を父も一緒に待つことにしたしかし、その夜はかからなかった母は「エルビスだって忙しいことがある」と云った父は呆れて寝てしまった私は待ち疲れて夫が待つ家へ向かい歩きだすと、家の前の公衆電話そこにはエルビスのカセットをBGMにして母に愛を囁く父がいた☆最後の一行で、こんな愛し方の出来る人がいると思うと日本の男性捨てたもんじゃないと胸がいっぱいになったしかし・・・フィクションだった・・嗚呼・・やっぱりな。我が家のオット君も絶対無理、電話ボックスは近くにあるけど^^