年中夢求!!『ダントツ夢創り』の道

2023/04/12(水)21:22

日本人の原点を感じる学び

読書(72)

人生は学び続けるものであることは間違いないと思いますが、何を学ぶべきでしょうか? 『賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ』という言葉や『歴史は繰り返す』がありますが、歴史を学ぶことの重要性は最近特に実感しています。 では、歴史と最新情報をどのようなバランスで学ぶのが良いでしょうか? 最近は明らかに歴史を学ぶ比重が大きくなっています。 今は、古事記について学んでおり、竹田恒泰さんの『現代語古事記』という書物と『古事記完全講義』というDVDを合わせて学んだりしています。 日本という国はどんな成り立ちなのか?世界がいかにして始まったのか?などのヒントが古事記にあるという考えのもと、学ぼうとしています。 本業の方も、今期は原点回帰をテーマにしているのですが、原点回帰から色んな気づきを得ることが出来ているので、学びの方も原点回帰で日本のこと、世界の始まりを学ぼうと考えた時に、現存する最古の歴史書である『古事記』に行き着きました。 『古事記』は、天武天皇の勅命によって編纂がはじまったもので、稗田阿礼が、天皇の系譜・事績そして神話などを記した『帝紀』『旧辞』などの書物を繰り返し読んで完成させたものです。 歴史学者であるアーノルド・J・トレンビーはこのような言葉を遺しています。 『十二、十三歳くらいまでに民族の歴史を学ばなかった民族は、例外なく滅んでいる』 最初に現れた神、天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)や『国生み』と『神生み』の神である伊耶那岐神と伊耶那美神、高天原を治めた天照大御神、国作りの神様・大国主神など名前はどこかで聞いたことがあると思いますが、その神話はすべて『古事記』に書かれているのです。 代表的な神話を2つご紹介します。 天岩⼾神話 天照大御神の弟神である素戔嗚尊は、高天原の大御神を訪ねました。大御神は荒々しい性格の弟にその忠誠心を問いただしたところ、素戔嗚尊は、高天原にある水田の畔と溝を壊し、春の種まきや秋の収穫を妨げ、また大御神の神聖な御殿を汚し、さらに布を織る機屋に皮をはいだ馬をなげこむなど、乱暴の限りを尽しました。 そのため、大御神は天岩戸の中にこもられると、世界は光を失いさまざまな災いがおこりました。 そこで高天原の神々は相談の末、太玉命が八咫鏡と八坂瓊勾玉を榊にかけ、天児屋命が祈りを捧げました。 そして天鈿女命が神楽を舞うと、鶏が鳴き出し、面白い舞を見て神々がどっと笑い声をあげました。そのどよめきを聞かれた大御神は、岩戸を少しお開きになると、そのお姿が八咫鏡に写りました。鏡に写る自分の姿を貴い神だと思った天照大御神は、その姿をもっとよく見ようとした時、隠れていた手力雄神がぐっと岩戸を押し開き、世界は再び光と秩序を取り戻すことができたといいます。 これは万物に光明をもたらす太陽にも例えられる天照大御神の偉大なご神徳をなぞらえた物語です。 天孫降臨 天照大御神は御孫の瓊瓊杵尊を降して、この葦原中国を治めさせようとされました。その際に瓊瓊杵尊は大御神から八咫鏡・草薙剣・八坂瓊勾玉を賜りました。これは三種の神器と称され、皇位のみしるしとして代々伝えられることになります。 瓊瓊杵尊は猿田彦神を先導として八百万神を従え、高天原から天の八重棚雲を押し分けて九州日向の高千穂の峰に天降られたといいます。 また瓊瓊杵尊は、大御神から天上の清らかな稲を地上で作るように託されました。 日本は昔から「豊葦原瑞穂国」といわれます。これは豊かな収穫の続く、みずみずしい稲のできるすばらしい国という意味です。 また、このとき天照大御神は瓊瓊杵尊に「この国は天地と共に永遠である」との祝福のお言葉を仰せ下されました。このお言葉は「天壌無窮の神勅」といわれ、皇室と日本の限りない隆昌をことほぐ言葉として、長く国民の信念を培ってきました。これは神代の昔からつづく皇室をいただく日本国の原点を象徴する名言といえます。 まだまだこれからですが、「古事記」から日本人としての原点を感じたいと思います。

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