夏の思い出
武田百合子さんが「トウモロコシをむさぼり食う夏」と表現していたけど、おばあちゃんが田舎から籠をしょって、畑で出来たおいしいトウモロコシを三沢の家まで持ってきてくれたことを思い出した。トウモロコシを地獄の釜みたいに.グツグツ煮立った鍋の中にいれてゆでてくれた。ゆであがったトウモロコシの湯気の香りが美味しそうで、小さかった私達は冷めるのが待ちきれなかった。あのおばあちゃんのトウモロコシの味が、すごく懐かしい。もう一度食べたい、と思うが残念ながら、もうかなわない。あれが、夏の味なんだな。百合子さんの言うとおりなんだ。今日も、東京は暑くなりそうだ。40年以上たった今の私は 冷たい泡の飲み物を 夜は、ガブガブとくじらのように飲んでいる。やきとりを むさぼり食いながら、こんな、お下劣な中年に成長してしまった。だから 画像も 「いせや」に変えた。純粋無垢の、夏の思い出は、遠い昔話になってしまったな。あ~~ダメじゃ、これでは。後の祭りだ、祭りだ~~~