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世界一流スパにも勤務中!       元豪華客船セラピスト★海外女社長 ・由美どんのアメリカ挑戦★

船の雑学(客船飛鳥)

「船の世界」には、まだまだ知らないこと、知りたいことがたくさんある。藤田萬世次長に教えてもらった“船の雑学”をいくつか紹介します。

★客船・飛鳥を通してもっと知りたい、お船の世界

――船の用語が「空」に重なる部分って多い気がするんですが?

最も典型的な例が ship。船、航空機、宇宙船、全て shipですよね。飛行機に搭乗することを boarding と言いますが、元々は船の甲板(=board)が乗船という意味になり、さらには飛行機へと受け継がれたわけです。Boarding pass (搭乗券)もそうですよね。他にも、パイロット(水先案内人)、キャプテン、パーサー、クルーなど、船での呼び方が飛行機でも使われるようになった例がたくさんあります。

――船の燃料&燃費はどうなっているんですか?

飛鳥の燃料容積は、A重油190トン、C重油1,930トンです。A重油はC重油に比べて値段も高く、燃えやすい良質の油で、出港、入港時に使います。クルーズ状態に入るとC重油にし、1日平均約80トンを消費します。満タンあたりの最長航海距離は、約6.900マイル(約12,700km)ですが、油を多く積むと船が重くなり、スピードが遅くなりますので、実際には次の給油地までの必要十分な量しか積み込みません。

――船の窓はなぜ丸いんですか?

四角より丸いほうがねじれに対する抵抗が強いからです。波などで船体にねじれが生じても耐えられるよう、船では下のほうの窓ほど丸くなっています。海面に近い窓には鉄のハッチが付いており、万が一破れても防水できるようにしてあります。

――船のメンテナンスはどのように行われるんですか?

 船のメンテナンスは常時行われていますが、年に一度はドック入りし点検、修理をします。特に2年に一度はドライドックと言って、船底部分まで完全に露出した状態にして念入りにメンテナンスを行います。まず潜水士の誘導で台座の上に船を載せ、その後、船底部分が完全に露出するまで完全に水を抜き取り、様々な作業をします。船は汚れるとスピードが落ちますので、船底に付着したフジツボなどもきれいに取り除きます。客船は美しさも求めれますので、港に入るたびにしょっちゅう”お化粧直し(ペンキ塗り)”をします。ドック入りしたときには、重ねに重ねた”厚化粧”を落としますので、何トンもの”おしろい”が剥がされます。

――藤田さん独自の船酔い防止法があれば教えてください

船酔いが始まるとまず少しお腹が空いてきます。この時には、おやつなど何でもいいので少しお腹に入れます。次に眠気が襲ってくるので、たとえ5分でも10分でも睡眠を取ります。これで大体ラクになります。酔い止め薬も用意してありますが、どうしてもだめならドクター(船医)のお世話になり注射を打ってもらったりすることになります。ドクターは、お客様だけでなく、クルーの健康を守るためにも大切な存在なんです。

――印象深かった港はどこでしょう?

訪れた港は全て好きになってしまうのですが、特に印象に残っているのはヴェネツィア(ベニス)とイスタンブールです。船上から見るヴェネツィアはことのほか美しく、強く印象に残っています。イスタンブール入港時には、遠くに霞んでいたモスクやミナレット(尖塔)が徐々にくっきりと見えてきて何とも幻想的です。この素晴らしい入港シーンは一生忘れられないと思います。港以外では、海から見た日本の海岸線の美しさ、ベトナムのホーチミンに向かう川から見たジャングルの風景、アラスカの氷河、アマゾン河、クジラやイルカたちとの出会い、などなどたくさんあり過ぎて、数え切れないほどです。


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■お仕事データ(会社概要)

日本を代表する海運業の日本郵船株式会社(1885年設立)の100%子会社として、1989年1月、クリスタルクルーズの日本地区販売総代理店業務を目的にクリスタルクルーズジャパン株式会社が設立。翌年9月、郵船クルーズ株式会社へと社名変更、飛鳥就航に向けての諸準備並びに「飛鳥クルーズ」の企画・販売を開始。1991年10月、飛鳥が就航。世界一周クルーズを1996年
に実施し話題を集め現在にいたる。

会 社 名:郵船クルーズ株式会社
本社所在地:〒100-0005 東京都千代田区丸の内2-3-2
電  話:03-3284-6001(代表)
創  立:1989年1月
資 本 金:20億円
代 表 者:代表取締役社長 那波 光俊
従業員数:陸上社員62名、海上社員32名
事業内容:
クルーズ客船・飛鳥の運航、クルーズ商品の企画開発、集客クルーズ客船・クリスタル・ハーモニー及びクリスタル・シンフォニー及びクリスタル・セレニティを運航する日本郵船の在ロサンジェルス子会社「CRYSTAL CRUISES INC.」の日本地区販売総代理店、飛鳥に関連するロゴ商品の企画・販売

■飛鳥 船舶データ
建 造 地:三菱重工長崎造船所
完 成 年:1991年10月28日就航
建 造 費:約150億円
船  籍:日本
総トン数:28,856トン
全  長:192.8m
全  幅:24.7m
喫  水:6.7m
航海速力:最高21ノット
主 機 関:ディーゼル、11,770馬力×2基
横揺れ防止装置:フィン・スタビライザー
乗組員数:約270名
客 室 数:296室・乗客数592名(チャーター時は275室・乗客数550名)
燃料容積:A重油:190トン、C重油:1,930トン
燃料&燃費:航海日は1日平均約80トンのC重油を消費
満タンあたりの最長航海距離:約6,900マイル(約12,700km)

飛鳥で働く、こんな人に来てほしい:
「なにより明るい性格であること。船上での生活は、毎日『合宿生活』のようなものなので、明るくて集団生活に向いている人が求められますね。責任感が強いこと、協調性があること、ホスピタリティーに溢れていること、英語ができること、などなど、求められることは多くありますが、第一条件は明るいこと。賢明、というじゃないですか。僕は、明るさは賢さだと思ってますので。
 新人クルーを飛鳥に送り出す時には、はなむけとして次のようなことばを贈るようにしているんです。『お客様や他のクルーに対してイイ子になる前に、自分自身に対してイイ子になれるように。そのためには心身共に健康であること。そして瞬間瞬間を大切に。いつでも感動していられるように。そして、きれいな夕陽などを見ても感動できなくなっている自分に気づいたら、もう飛鳥に乗っていることはできないと思いなさい』。ひとたびしんどいと思ったらこれほどしんどいところもないかもしれませんが、面白いと思ったらこれほど面白い職場はないかもしれませんね」(藤田萬世次長)

★2005年のワールドクルーズ

記念すべき10周年を迎える2005年は、これまでに最も人気の高かったヨーロッパ、アメリカなどの美しい寄港地を訪ね、白夜の北極圏を巡る新しい旅にもチャレンジ。世界三大運河のスエズ運河、キール運河、パナマ運河の通航はクルーズのハイライト。ホニングスヴォーグ(ノルウェー)やレイキャビク(アイスランド)などは初寄港となる。
期間:横浜発着2005年4月6日~7月14日、神戸発着2005年4月7日~7月15日
費用:ステートルーム~ロイヤルスイート \3,800,000~18,000,000

★飛鳥を知る ~ Q&A「5」

――クルーズ船に“格”があるとしたらどういう点でしょう?
 施設などのハード面と、サービス・エンターテインメントなどのソフト面が総合的に評価されます。ミシュランの三つ星のように、総合的な星数評価もあります。また、“格”とは違いますが、パンフレットでもひとつの売りとしている“初寄港”もクルーズ旅行を選ぶポイントになると思います。

――高齢者も数多く乗船する飛鳥。安全面での工夫やバリアフリーについての取り組みは?

 ちょっとした段差でも躓いたりすることがあるので、船内はなるべく段差が無いようにしています。また、船内にはハンディキャップのある方専用のキャビンもあります。

――乗組員のユニフォームについて教えて下さい

 甲板部・機関部・医務部・ホテル部(サービス部門)、それぞれにユニフォームがあります。肩章・袖章を着けるユニフォームの場合、肩章・袖章のストライプとストライプの間の色で、部署がわかります。――地の色のまま=甲板部 紫色=機関部(オイルの色が紫色だからという説あり) 緑色=無線室(緑色は陸をイメージさせるからという説あり) 赤色=医務部(血の色だから? との説あり) 白色=ホテル部(白は清潔をイメージさせるからという説あり)などです。
 ホテル部の中では、厨房、レストラン、バー、ハウスキーピングなど各部署でそれぞれ違うユニフォームを着用しています。
 衣替えは、明日の何時をもって冬(夏)服だ、と船長が決めた時からです。一年中いろんな気候のところを走っているので。明日から替えようか、で、一斉に。フォーマル服も黒と白、2種類あるんですが、どちらを着るかも船長の指示で。今夜のディナーは黒、と決まったら全員が黒です。

――キャプテン(船長)の役割と責任について教えて下さい

 船長は船の総責任者。乗船客、クルー全員の生命と安全を守るという重責を担い、船内全部署を統括し、船の安全運航からサービス管理に至るまで、とても大きな役割と責任を担っています船の大黒柱であり、顔でもあります。セレモニー、パーティー、船内イベントなどへの出席も多く、まさにフル回転の毎日です。

――船上での食事はどうなっていますか

 長いクルーズですと、途中の寄港地(通常2港)宛に、魚介類などを冷凍コンテナで日本から追送します。また、各寄港地では新鮮な野菜や果物などをはじめ、その地域ならではの食材があれば仕入れて積み込みます(ちなみに、世界一周ともなれば、コメ10トン、卵8万個、肉類8トン、魚介類37トン、野菜20トン、果物12トン、牛乳7,000リットルなどなど、積み込む食料のほうもハンパじゃないとか!)。
 サンマの塩焼きなんか出したら怒られるだろうかと恐る恐る出したら予想外に喜ばれたり、時にはラーメンや手打ちうどんが喜ばれたり。パナマやスエズの運河を通る時には、スルッと通り抜けられるようにとゲンを担いで鰻をお出しするんですが、みなさん愉しみにして下さいますね。
 苦労があるとすれば、「数を揃える」ことでしょうか。飛鳥はモノクラス制(一等、二等などの区別なし)なので、全員に同量、同質のお食事が出せないといけない。たとえば500名乗ってらして、手持ちのえびが400匹だと、これは姿焼きにはできない。一人あたりの姿焼きの数やサイズを変えるわけにはいかないので、コキールなどのお料理にする。料理長は大変です。
 衛生面にも厳しい基準があります。調理台の形状、飲料水の塩素濃度など、飛鳥では世界一厳しいとされるU.S.P.H.(米公衆衛生局)の検査に対応しており、毎回合格しています。

ホームページ ⇒ http://www.asukacruise.co.jp/






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