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カテゴリ:船の事
久しぶりの船ネタです。豪華客船の秘密をお話します。
私は豪華客船のエステで働いてましたので、ワン・クルーズ(2週間に1回)が新たに始まって船がどっかの港に入港すると 状態です。 ↑これが一番初めにイギリスのサウスハンプトンでやった入港式! 紙テープはこの時だけ使いました。。。。 普段は使わないです。 もう朝から化粧とか花を頭につけたりとか 髪の毛は専属の美容師に(って言っても仲間だけど)夜会巻きとかで(ゴムが見える髪形はご法度だった。ちなみにイヤリングも垂れるタイプはご法度。靴もつま先が見えたらご法度。サンダルは不可。この日を「パンプス・デー」とも私達は入港日を呼んでいた。髪の毛が毎朝面倒くさいので後からショートにしたよ。)、超大変なのよ(汗) ↓これがSPAの一番豪華な部屋でリラクゼーションルームと言う。 ↓ここから外を見るとこんな感じ。 まずね、最初に言っとくけど、私の働いてたスタイナーという会社はね世界で一番大きいエステの会社で1000隻以上の船の上にSPA(エステ)持ってるんだけど(あとハワイのヒルトンのマンダラスパもこの会社が持ってる子会社なの)、この会社に入る時に厳しい審査があって、そして試験(筆記と実技)を受けて、その後合格したらこの会社の本社がある イギリスのスタイナー アカデミー(スタイナー養成学校)に自腹で旅費も払ってわざわざイギリスまで飛んで、入学しなきゃいけないのね。 そのアカデミーに入ったら何が初めにされると思う???? 1列にみんな(マッサージ師、美容師、ネイルアーティスト、スポーツインストラクター)を並ばせて・・・・・・ メイクと身だしなみの抜き打ちチェック! 髪の毛もボサボサだと美容室に飛ばされこの様になる↓ 由美どんね、一応日本人でしょ? 日本人ってあんまり濃い色のメークしないじゃない? ナチュラルめざしてるじゃん? そしたらね、アカデミーのイギリスの先生に・・・ 「もっとアイシャドーで色をまぶたにたっぷり入れなさい!沢山スペースがあるんだから!」と言われた。 私、生まれつき 一重なのよ、そりゃパレットのように広い面積がまぶたにあるけどさ、こうも弱点を言われると困ったよまじで。 そしてまた「明日チェックがあるからね!」と先生に脅されたので、その日のうちにイギリスの地元のスーパーにアイシャドーを買いに行った。 緑や青や濃い目のブラウンとか何色も買ったなあ。 次の日もメイクのチェックがあり、コレデモカ!って意地になって色を塗りたくってチャックに望んだら・・・・・・ ↑こんな感じで塗りたくる。。。フランスの同僚 メイク中 「ブリリエント! (素晴らしいわ!) ウェル ダーーーン ユミ! (よく出来たわね ユミ!)」 ↑これがその濃い系メーク。。。。 とイギリス英語で言われ、「あのお、化粧が濃いと思うんですけど・・・」と先生にこっそり言うと「豪華客船はイメージが必要なのでそのぐらい派手なのがいいのよ!」と励まされました。 自分が娼婦のような気分で化粧が濃いのが嫌でした。。。 ちなみに「自分の化粧が濃くて、娼婦のようだ」とSPAのマネージャーに船に乗ってから言うと すっごく怒られた。。。。 「豪華なイメージが大切なのよ!」だって。ふ~~ん。。。 そしてしょうがないので、一重まぶたの上をパレットと思って「まったりと」色を塗りました。一重でテクニックが使えないので、しかもメイクは時間をかけるのが苦手なので、派手な色を塗るようにして、テクをごまかしてました。 そして今現在もそのまま化粧が濃いらしく、ハワイで日系人もしくは韓国人によく間違われます。 スタイナーの後遺症だよ 後遺症。。。。。 ちなみに豪華客船内に花屋があります。 この花屋で船内の花を生けてから飾るのです。 花代も馬鹿にならないぐらい高いです! なにせ6つ星の豪華客船ですから。。。 ここの楽天のお友達・ましおさんに聞くと クリスタルクルーズは豪華に飾る飲む食べるの為に 5億円の赤字らしい。。。。 入港日には花屋にスタッフのうちの誰かが直行し、花屋で花を大量にもらってくるんです。花をエステのベッドとかテーブルに飾る為です。本当に凄い量の花でした。 そしてそれの中から自分の好きな花を選び、頭に大輪一輪もしくは山口百恵の結婚式のヘアースタイルのように(カサブランカ、ガーベラ、バラ、蘭、菊、などなど)さすのです。 本当に白い制服さえ着なければ、その姿はまるで・・・・ 「紅白歌合戦!」もしくは「社交界デビュー?」ですよ。 ↑これは客船の新年会の様子。 本当に大変でした。 しかも言葉遣いもね、最高級の上品な英語(?)を言うの。 あるのか?って思うでしょ? あるんですよ。 高級ブランド店で使われる英語も同じ上品英語なので試してみてください。 ただし、人によります。。。。 入港日にお金持ちのお客さん達はさっさと最上階の13階にあるSPA(エステ)にやってきて、SPAの予約を2週間分取っていく。 その時にSPAツアーをしなきゃいけなくて部屋の中身を見せる・・・・ どんなSPAがあってどんなコースがあって、とエレガントにオホホホホとお客に対応する。その上なおかつ、自分のトリートメントをアピールして客を自分に取らないといけない。 幸いな事に私だけがチーム18人の中で唯一のアジア人。 この一重まぶたが役に立った! 一番リクエストの多い人気セラピストだった。 もちろんセールスもナンバーワン!人の3倍 製品を売ってましたわ。 そしてそれを嫉むハンガリー人のエレノアがそこに居たんです。 (上記の写真の左の一番上の女) エレノアもマッサージ師なんだけど、私にお客をもって行かれないようにすんごいツアーをしてた。 「お色気ムンムン作戦」と 「私のことをお客の前で名前では呼ばなかった作戦」 前者は持って生まれたセクシーさがあるから別に好きにしてって感じだけど、 後者はね、なんか引っかかる。。。 ツアーの最中に私がそこに居るとお客様に紹介してくれるのは良いけど、 いつも言い方が嫌なの。。。。 「THIS JAPANSE LADY IS(この日本人女性は)」と呼ぶのよ。 ちゃんと名前で呼べや コラ!(青筋) てなわけで、エレノアは一人でライバル意識を勝手に私に持ってました。笑 なんかね、こいつ いい人か悪い人か解らない奴だった。 ハリウッドの女優のあの人に似てるんだよね。。。。 「スリム・スパ」というアメリカのサプリメントの あの昔 太った人が激痩せたセクシーな女優。名前なんだっけ? アイツの髪の毛黒いバージョン。 エレノアの話題は次回じっくり書きたいわ。 こいつの口癖は「ダ~~~~~リン♪」と甘ったらしく発情期の猫のような、マリリンモンローっぽくささやくの。 この「ダ~~~~リン攻撃」がすっごく流行って、客船の大富豪のおじさまたちはエレノアにマッサージしに来るんだよね。下心みえみえだっつーの! そんで私のお客様がエレノアのお色気ムンムン攻撃につかまって自分の所に来ると・・・・ 「ダ~~リン、私の方が由美よりも マッサージが上手いみたいね。うふ☆」とか平気で言われる。 「・・・・・・・・・・・・・・(青筋)」 「あんたやましい意味で上手なんじゃないでしょうね?」)」と私が冗談で突っ込むと 「フン!」と怒ってどっかに行ってしまう。悪女だなあ。 がははは☆ こうやってライバルの攻撃を切り抜いて 生き延びてましたわ私。 しかし、この厳しい中でマッサージ師をやって良かった。凄く自分の為になった。めちゃめちゃ大変だったけど、自分のプロ意識が本当に成長できたよ。 将来コレを生かして、店OPENするよ! アメリカ本土で白人相手に一旗上げてやる! アメリカで白人相手にのし上って見せる! 目指すはアメリカン・ドリームだ☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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