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2019.04.01
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カテゴリ:歴史・文学など
​​​11時半だと聞いていたのに、少し過ぎてからの発表でした。これはどうにも気になって、珍しくテレビを見ていましたよ。
で、発表されたのは「令和」
まさかの頭文字


出典が万葉集だとわかり、どの部分かいな、と万葉集を引っ張り出しました。


すぐに、ネットでどの箇所かという情報が出て、梅の花の歌32首の序文にあるとわかりましたが、その梅の花の歌がどの巻にあるのかわからないと、探せない。

しばらくしたら、それも載せてある記事がありました。


第五巻でした。
最初からずーっと読んでいくのでは、とても時間がかかったことでしょう。教えてくれた人に感謝です。



この本でいうと、377ページでした。

大伴旅人が書いた、漢文の序の中の文字です。


これでは雰囲気が伝わりにくいので、現代語訳を。



この中の最初のところ、「時あたかも新春のよき月、空気は美しく風はやわらかに」のところからとられた二文字です。

現代語訳を見ると、なかなかの名文。みなを招いた旅人(たびと)さんの気持ちの高ぶりが感じられますね。
ちなみに、この大伴旅人(おおとものたびと)さんは、万葉集の最終編纂者といわれる大伴家持(おおとものやかもち)さんのお父さんです。
お酒をこよなく愛した人としても、有名です。


さて、「令和」は、初めて日本の書物からとられた年号だということですが、序文は漢籍の影響をいっぱい受けているのも、確か。
「蘭亭序」とか張衝さんの「帰田賦」の影響が残っている、ということですが、ここは大目に見て、日本人が書いた文章の中から、ということで話をすすめます。

この旅人さんが催された梅の花を愛でる宴で歌を詠んだのは、こんな人たち。


筑前は地元ですから、守(長官)と介(次官)、掾(三番目の人)がいますね。豊後と筑後、そして壱岐は長官だけ。
対馬、大隅、壱岐、薩摩からは、目(四番目の人)が来ています。
あとは、大宰の中の官吏、神司、陰陽師、薬師、算師など。

では、どんな歌を詠んだのか、少しだけ。




長官である大伴旅人さんは、
 わが園に 梅の花散る ひさかたの
    天(あめ)より雪の 流れ来るかも
と詠んでいます。
意味は、
 私の庭に梅の花が散っている。天の果てから雪が流れ来ているのか・・・
 (散る梅の花びらを、雪に見立てた)
です。

​​雪にみえるほどに、花びらがはらはらと散っていたのでしょうかね。


「令和」という年号について息子たちと話をしていたら、
「どうも、平和にすごしなさい、と命令されているみたいな気がする」と言うので、とっておきの漢和辞典で調べてみましたよ。



そしたらね、やっぱり。
「令」は、神のおつげをきいている神官の形からできた漢字でした。


命令の「令」だもんね。おつげの通りにやったら、「良い・正しい・めでたい」ということなのでしょう。
そして「和」は、そのまま和平の意味。
だけど、従う、応えるという意味もありました。



ということは、「令和」とつながると、
(神のおつげに従って、正しく平和に生きていきましょう・・・)
という雰囲気が漂うのは仕方ないことですね。納得でした。

さて、年号が変わる5月1日までは、まだ平成です。何をするにつけても、「平成最後の・・・」とついてしまいそう。





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Last updated  2019.04.01 23:47:15
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