4937688 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2020.06.25
XML
カテゴリ:歴史・文学など
​​​​​​​昨日は、「すけるくん」アジサイの花のブローチとクリップを持って、6月に作った短歌を、いつものお寺に届けに行ってきました。

いつものように五首清書して持っていったのですが、プッと笑って「これを載せましょう。」と選んでもらったのは、この歌です。

 給付金 使ってエアコン 取り替える
    そのメーカーの 名前は コロナ


​ あじさいの 季節のうちに また会えた
    歌の仲間に 手作りの花

というのもいいけれど、今回のは8月頭に配布される広報誌に載せる分なので、さすがに「アジサイ」は季節外れだろう、ということになりましたよ。

追記 いつも真面目な歌ばかりでは面白くないので、このような狂歌っぽい歌もまぜています。
川柳にするなら
  ​​給付金 買ったエアコン コロナ製​​
といったところでしょうか。



お寺の中は、どの部屋も戸を開けてあり、密にならないようにしてありました。

そうそう、こんなものを頂きました。




締め切りは、9月1日で、出詠料は1000円。天賞1首、地賞2首、人賞3首、佳作5首が選ばれるようです。

昨年の受賞作品を見ると、まじめな歌ばかりですね。「そのメーカーの 名前はコロナ」みたいな歌はありません。
うーむ、どうしよう。

この要項の裏に、白秋の歌が四首のせてありました。


「な鳴きそ鳴きそ」の歌は、あまりにも有名ですね。

おかげで、青空文庫で、白秋の歌集「桐の花」を読むことに。

 かくまでも 黒くかなしき 色やある
   わが思ふひとの 春のまなざし

 あまりりす 息もふかげに 燃ゆるとき
   ふと唇(くちびる)は さしあてしかな

 薄暮(たそがれ)の 水路に似たる 心あり
   やはらかき夢の ひとりながるる

 やはらかき かなしみきたる ジンの酒
   とりてふくめば かなしみきたる

 指さきの あるかなきかの 青き傷
   それにも夏は 染みて光りぬ

 アーク燈 点(とも)れるかげを あるかなし
   蛍の飛ぶは あはれなるかな

 フラスコに 青きリキュール さしよせて
   寝(ぬ)ればよしなや 月さしにけり

 さしむかひ 二人暮れゆく 夏の日の
   かはたれの空に 桐の匂へる

 ほのぼのと 人をたづねて ゆく朝は
   あかしやの木に ふる雨もがな

 蛍飛び かへろ(カエル)啼くなり おづおづと
   忍び逢ふ夜の 薄霧の中

 白き猫 膝に抱(いだ)けば わがおもひ
   音なく暮れて 病むここちする

 入日うくる だらだら坂の なかほどの
   釣鐘草の 黄なるかがやき

 夏の日は なつかしきかな こころよく
   梔子(くちなし)の花の 汗もちてちる

 涙して ひとをいたはる よそ人の
   あつき心を われに持たしめ

 つくづくと 昼のつかれを うらがへし
   けふもラムプを 点(とも)すなりけり

 ひとすぢの 香の煙のふたいろに
   うちなびきつつ なげくわが恋

 君と見て 一期の別れ する時も
   ダリヤは紅(あか)し ダリヤは紅し

 罪びとは 罪びとゆゑに なほいとし
   かなしいぢらし あきらめられず

 夕されば 火のつくごとく 君恋し
   命いとほし あきらめられず

 空見ると 強く大きく 見はりたる
   わが円(つぶ)ら眼に 涙たまるも

 吾が心よ 夕さりくれば 蝋燭に
   火の点くごとし ひもじかりけり

 
一応最後まで読んで、ちょっといいな、と感じた歌を書きぬいてみました。

この歌集「桐の花」は、白秋が28歳の時に刊行された第一歌集で、ちょうどその頃、隣に住んでいた女性と恋に落ちていました。ただ、その女性が別居中の人妻であったために、その夫から「姦通罪」で訴えられて、監獄につながれていたそうです。その時の苦しい思い、やるせなさ、恋しさが歌われていますね。
無事、許されて、後にこの女性と結婚しましたが、両親との折り合いが悪くて離婚
その後、また別の詩人の女性と結婚したけれど、いろいろあって離婚
36才の時に結婚した菊子さんとの間には子供も生まれ、幸せに過ごされていたようですが、糖尿病と腎臓病のために57才で亡くなったそうです。

邪宗門」とかの詩集は読んだことがありましたが、今回はじめて白秋の歌集をまともに読みました。なかなかよかったです。

では、昨日の空ね。




昨日はこんなに青空だったけれど、今日は降ったり止んだり。
そして、今は凄い豪雨になっているみたい。音が響いています。



最後に、昨日の朝ご飯


今日の朝ご飯は、撮り損ねてしまいました。サラダとピザトーストでしたよ。


では、今から台所の片づけをしてきます。



​​​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2020.06.26 13:08:28
コメント(8) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、こちらをご確認ください。


Re:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   nik-o さん
kororinさんは本当に趣味の範囲が広いですね。一般人にはついて行けません、笑。 (2020.06.25 23:16:36)

Re[1]:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   kororin912 さん
nik-oさんへ
専門は中古文学なので、古今和歌集とか土佐日記、今昔物語集とかがどんぴしゃなのですが、中学生のときに万葉集が好きになって以来、和歌には興味を持ち続けていました。

古今和歌集みたいな雰囲気の和歌を詠むのが、夢です。

それを筆文字で、散らし書きに!!

そのうちね。

(2020.06.26 00:09:54)

Re:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   デコちゃん7172 さん
毎日が生き生きしてますね、野暮なデコちゃんとはセンスに開きが?
健康管理にも留意して下さい。
素敵な投稿見に行きます。
そちらは雨が多いようですが気を付けてね。 (2020.06.26 10:02:04)

Re:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   maria- さん
おはようございます。
短歌作られるんですね♪
文才がおありなんですね(^-^)
いい趣味です!
(2020.06.26 10:59:08)

Re[1]:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   kororin912 さん
デコちゃん7172さんへ
はい、ありがとうございます。旦那の運動量とは雲泥の差。座って楽しむことが多いので、なんとかしないといけませんね。
(2020.06.26 13:10:22)

Re[1]:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   kororin912 さん
maria-さんへ
和歌は、中学生の頃に万葉集が好きになってから、自分の恋心なんかを短歌に詠んだりしていましたよ。
大学の専門も、中古文学でしたから、古文書を読んだり、和歌にまつわるその人物の物語をたどったり、楽しんでいました。

残りの人生を考えたら、自分で和歌(短歌)を詠んで、自分なりに美しく配置した分かち書きの作品をたくさん作りたいと思っています。
でも今は、気軽に短冊に書いて廊下に飾る程度です。 (2020.06.26 13:13:41)

Re:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   ごねあ さん
私は面白いのがいいな。若いころから川柳が好きです。
白秋の生涯が面白い。(と言っては失礼ですね)常に突き進む性格なのでしょう。

昨日から一転、こちらは昨日のことが嘘のように晴れました。

(2020.06.26 18:39:10)

Re[1]:昨日は6月分の短歌作品を届けに行きました。(06/25)   kororin912 さん
ごねあさんへ
私も川柳が大好きです。最後にクスッと笑えるもの、なーるほどと感心するもの、そうそう! と共感するもの。
いろいろあって、楽しいですね。

この白秋のように、人妻との恋に焦がれているような時には、短歌がばっちりです。短歌は、胸に秘めた思いを表現するのに最適な長さだと思いますね。
一首で足りなければ、何首も並べていけばいいので・・・

(2020.06.26 19:04:49)

PR

Profile

kororin912

kororin912

Keyword Search

▼キーワード検索

Recent Posts

Favorite Blog

ようやく洗濯日和に… New! scotchケンさん

源氏物語の紫式部日… New! Photo USMさん

楽しい毎日♪ New! たくちゃん9000さん

ミニタオルと筍。 New! naomin0203さん

卯月末の四日 今日… New! 小芋さんさん

6号HR New! ごねあさん

ホッとして…知らんぷ… New! nik-oさん

友人とデート(^-^) New! maria-さん

ブドウ(ピオーネ)… 大分金太郎さん

男子は前立腺がんに… デコちゃん6902さん

Category


© Rakuten Group, Inc.