一石二鳥は、イギリスのことわざなんだって!!
漢字塾という雑誌が8時間ほどで終了したので、今は、 その下敷きになっていた、「漢字一番」という雑誌を解いています。 こちらは、あと8問で終わるのですが、その中の読み物に、「四字熟語こぼれ話」 というのがあり、 今回のお題は、イギリスの野山で『一石二鳥』 何か、四字熟語というと、中国の故事が元になってい物という先入観があるのですけれど、ヨーロッパ起源の物も、結構あるのですね、知らなかったです。 まず、この「一石二鳥」は、イギリスのことわざ「To kill two birds with one stone.」の訳なんだって。 英語が堪能な方なら、ご存じだったのでしょうが、私は、中国の故事だろうと思い込んでおりました。 それ以外にも、いくつか紹介されています。 「試行錯誤」は、「trial and error」 ほぼ直訳だけど、立派な四字熟語になっています。 「優勝劣敗」も時々パズルに出てきますが、これは、ダーウィンの進化論からできた四字熟語だって。 そういえば、「適者生存」とか「自然淘汰」なんかも、似たような感じですね。 「弱肉強食」は、中国の韓愈の言葉が元になっているようです。 ドイツ語からできた四字熟語も紹介されています。 それは、かっこいい言葉「疾風怒濤」です。 もともとは、「激しい風と大きな波」という意味だったのが、18世紀後半の文学運動「シュトルム・ウント・ドラング」Sturm und Drang の訳に使われるようになったことから、「物事の激しい変化」を指すようになってきたということです。 最後には、それこそ中国の故事だと思っていた「大山鳴動」が、古代ローマの詩人ホラティウスという人の言葉なんだって!! 「山々が産気づいて、滑稽なネズミが一匹生まれる」 Parturient montes, nascetur ridiculus mosという文章。 「大騒ぎしたわりには、結果が乏しい」というたとえですが、まさか、古代ローマの言葉だとは知りませんでした。 この言葉は、16世紀頃に、日本に伝わったらしいですが、明治維新後、欧米のたくさんの概念や言葉が入ってきたときに、漢語に訳し、ついでに、四字熟語になったものも多いことでしょう。 新聞記者とか、翻訳をする人たちは、ずいぶんと知恵を使ったでしょうね。 今日も暑かったですね。あんまり暑いから、お出かけはしませんでしたよ。庭も、家の中から見るだけ。あ、洗濯物を干したり取り込んだりで、ベランダに出たくらいかな。 それから、元横綱千代の富士さんが、残念なことに、亡くなられたのですね。 すい臓がんの手術後、転移があって、鹿児島の病院に、時々治療に行かれていたような。 本当に残念です。 61歳なんて、まだまだ若いのに。(同じ年齢です) 小さい頃からお相撲は大好きで、最初は、大鵬さんが一番だったけど、次第に、小さな力士が大きな力士をやっつけるのを応援するようになりました。 最初は、旭國さん。 それから、千代の富士さん。あとは、寺尾とかね。 千代の富士は、うちの父もお気に入りでした。体格に合わない大技で相手をぶん投げていたのが、魅力的だった。 そのあとは、ちょっと取り口を変えて、頭をつけて前三つをとったら、確実に勝っていましたよね。 細身の体が、どんどんがっしりとしてきて、 黒いまわしに変わったころには、もう誰にも負けないようなオーラを感じました。 亡くなったのが、本当に残念です。 それにしても、60歳を過ぎたあたりで亡くなる力士の方って、多いような気がします。 あれだけの体格を維持するために、無理したり、お付き合いでのお酒の席が多かったりするせいでしょうか、 歌舞伎界も、若くして亡くなっている方が続いているし、本当に、昭和がどんどん消えていく。 ご冥福をお祈りいたします。