|
テーマ:旅のあれこれ(10759)
カテゴリ:カテゴリ未分類
「今日も雨か」と、私は窓の外を眺めながら言った。
「洞窟探検は、無理だね。一日どうしよう?」と、私はベットの上のまあくんを見た。 「最近移動が続いてるから、たまにゆっくりしよう」と、全然動く気がないまあくん。 「昨日のガイドのマリオが、洞窟以外では川の上流に行くのもあるって言ってたけど」 「どうせ、大したことないよ。これ以上歩きたくない。マリオも今日は他でガイドの仕事があるって言ってたし。」 「だね。たまに休まないと体力がもたないね~」と言って、私もベットに飛び込んだ。 しばらくすると、宿のマリアがやってきたので、私達の今日の予定をつたえた。 その後、朝食をとりに行くと12才くらいの子供がやってきて、何故か私達のテーブルに座る。 「???どうしたの?この子?」と、私達が不思議に思ってると、マリアが昨夜のマリオの息子だと説明してくれた。 「あれ?もしかして、ガイドのために来たとか??」と言いながらマリアを見ると、「今日は彼がガイドをしてくれるわ」と、笑顔で言ってくれる。 「あちゃあああ。勘違いしたかあ」と、まあくん。 「ここまで来て、まさか部屋に一日中いるなんて思わないんだよ」と私は言いながらパンをかじった。 期待して来た子供を追い返すのも可哀想なので、仕方なく私達は出発することにした。 幸い、雨も止んで太陽が出てきた。 ![]() photo:a smaaaaall village , called TOROTORO in BOLIIA 「洞窟の方はどうなの?」と、少年に聞いた。 「一晩中雨だったから、水がありすぎて無理です」と言いながら、ドロドロの道を歩いていく。 そっか。じゃあ、あまり興味のない川の上流に行くしかない。 とりあえず、ガイド料を聞くと、50ボリビアーノと、お父さんより20ボリビアーノ少なく言ってきたので了解した。 ![]() 「ガイドの仕事はよくするの?」と、私は聞いた。 「たまに。最近は、たくさんガイドをする人がいるから」 確かに、こんなド田舎じゃ他に仕事はないからなあ。 「コチャバンバとか、ラパスに行きたいと思う?」 「前はコチャバンバで働いてたけど、こっちの方がいいので戻ってきた」 「へええ。向こうでは一日働いていくらくらい稼げるの?」と、まあくん。 「一日中働いて25ボリビアーノ。すごく大変」と言いながら当時を思い出してるようだ。 「じゃあ、ここでは自然の中を歩いて半日で50となると、それは美味しいかも」と、私はまあくんに言った。 「まあ、そうは言っても毎日あるわけじゃないからね」 どんどん川に沿って歩いていくと、だんだん川の水が増してくる。 少年は、足場を探しながら私に気を使って、手を差し伸べながらゆっくりと進んでゆく。 「これは貝の化石です」と、15メートルくらいの崖一面にあるものを差した。 まあ、昨日見たのとはさほど変化は無い。 ![]() photo: fossil of shell そのうち、水かさが増えてきて足場がなくなった。 少年は、岩に登って私を誘導する。 「ちょっとお、これ、落ちたら足の骨くらいは折ってもおかしくないよおお!」と私は言いながら、ロッククライミングのように少しだけ凹みのある所を足場としながら慎重に行く。 「俺に荷物ちょうだい!先に行くから」と、まあくんは追い越していく。 「ちょっっと、滑るって!!!これ以上行けないっっ!!」と言っても、今更戻るのも難しい。 ![]() 私は岩に這い蹲りながら、ギャアギャア言ってると、「大丈夫!落ちても死なないから」と、まあくんが勇気?づけてくれる。 「あのねええ、骨おったら今後の旅に支障があるでしょうっっ!!」 「ああ、そうだねええ。優美ちゃん、気をつけて!」 「ったく」 まあくんに先導して貰って、なんとか岩場を切り抜け成功。 でも、写真で見るとたいしたことないなあ。 そして、さらに行ったところでランチタイム。 ![]() 「もう、学校は行ってないの?」と、私は少年に聞いた。 「はい」 「観光客は、たくさん来る?」 「あまり来ません」 少年は、私達が話しかける以外は話さないけど、質問したことには答える。 「ここにはスペイン語のガイドしかいないって本に書いてあるの。だから来れる観光客が限られてくるんだよ」と、私は言った。 少年は、ピンとこない様子。 「もしも、君が英語を話せたら、もっとたくさんの人が来るよ」と、まあくん。 軽く少年は頷く。 「本には君のお父さんが、村一番のガイドって勧めてるよ」と、私は、一番分かりやすいところから言ってみた。 少年は、やっとピントきたのか笑顔をみせた。 ![]() 「最近ガイドが増えて、仕事が少なくなってるって言ってたけど、もしも君が英語を話せたら、ガイドには君の名前がのるよ。そして、みんな君にガイドして欲しいって頼んでくるよ」と、まあくんは続ける。 ちょっと想像ができたのか、少年の表情が明るくなってきた。 「そのうち、君のお父さんよりも、もっともっと仕事を頼まれるよ」 まさかという気持ちで、少年はうつむいて笑う。 「村には英語を習えるところはあるの?」と、私は聞いてみた 「あるけど、英語を話せる先生がいない」と、少年は答える。 「なるほどね。それがネックか」 「となると、一年くらい辛抱して街で働きながら習うしかないね」と、まあくんは言う。 「10代だと、語学はすぐマスターできるんだよ。それに、英語とスペイン語は似てるから簡単だよ」と、なんとかやる気をだせるように私は続けた。 その後も私達は、少年がイメージできるように、なるべく分かりやすく話続けた。 「少しは、分かったかなあ?」と、私はペットボトルを飲み干しながら言った。 「まあ、後は本人次第でしょう」と、まあくん。 ランチ終了後は、山へ登って村へ戻った。 ![]() 「予想通り、何もなかったね」と、私はぐっったりとしながら言ってると、村の青年二人が、少年の頭をからかいながら叩いて通り過ぎていった。 「親の七光りで仕事が入ってくるから、嫉妬されてるんだね」と、まあくん。 少年は、期限悪そうな表情をしたけど、私達の前なので、すぐに平静になった。 恐らく、しょっちゅう同じ目にあっているのだろう。 その日の夕方、私達はコチャバンバへ向かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|