三十路目前30歳を前にして私は焦っていた。なぜか?彼氏もいなくて、自立もしていない。私の30歳こんなハズなかったと・・・。 そして30歳までに独立しようと、前よりお給料のイイ会社に転職し、私は家を出た。 その頃の私は、家を出たくて出たくてしょうがなかった。 毎日親から結婚の話を出され、しんどくてしょうがなかった。 私の父は、世間体を気にする人である。 3人兄姉の末っ子の私。その私ですら30歳を前に結婚していなかった。 つまり、父はお爺ちゃんになれていなかったのである。 同窓会etc.父の周りの同級生はお爺ちゃんになっている人がほとんどで、 「孫」なんて唄がヒットする位だから、孫自慢が始まる訳なのである。 そして家に帰ってくると父は大爆発! 「なんで結婚しないんだ?」と兄姉&私にあたった。 「なんで・・・」って言ったってねぇ。誰でもいいわけじゃないし。 私たちはブツブツ言うだけで精一杯であった。 本当に辛かった。面倒くさかった。頭に来た。もう、そんな生活はイヤだと思った。 同じような境遇の友達に聞いてみても、友達の家は違うという。 うちの父親がそこまで言ったのには、世間体を気にするということもあったろうけど 自分の思い描くように育たなかった子供たちに、不満があったからだったのかもしれない。 家を出るには、それなりにサラリーがなければ家賃も払えないわけで、転職をしたのである。 新しく住む部屋を捜してから、親に打ち明けた。 「家を出て一人で暮らします・・・。」 ジャンル別一覧
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